インド連邦・ケララ州洪水被災者に対する緊急救援活動
インド連邦南部にあるケララ州で100年に一度といわれる大規模洪水が8月15日に発生。死者約500人、最大避難者数は100万人に上りました。AMDAはチェンガヌールロータリークラブ協力の下、被災者と一緒に選んだ調理器具などを4地域198世帯に、スクールバッグとノート5冊を被災した生徒50人に配布しました。また、現地医療団体であるセワ・バラティと協力し、インド、ネパール、日本からなるAMDA多国籍医療医師団による被災者医療支援活動を4地域512人に対して行いました。
同州内で被災を免れた人たちは、被災者と一丸になって泥かきをしていたり、AMDAの活動にご参加くださったインド伝統医療であるアーユルベーダ医師のように、支援活動に積極的に参加していたのが印象的でした。
フィリピン災害支援活動
9月15日に台風22号がフィリピン・ルソン島北部に上陸、相次いで、モンスーンによる豪雨がセブ島を襲いました。それぞれの地域で土砂災害などが複数発生、150人以上の人々が亡くなるなど甚大な被害が出ました。この状況を受け、AMDAから調整員1名が26日に現地入り、フィリピン大統領府との協力協定の下、大統領府職員やフィリピン空軍及びフィリピン海軍の協力を得ながら、3地域の5カ所の避難所等にて計882世帯に対し物資支援活動を現地にて行いました。
被災者の方の中には家や仕事を失ってしまった方も多く、食べ物や住む場所など今後の生活に関して不安な気持ちで避難所で過ごされている様子でした。支援を行った際、被災者の方に「支援をしてくれてありがとう」と堅く握手を求められました。一刻でも早く被災者の方々が元の生活に戻れるように願っています。
インドネシア・ロンボク島地震緊急医療支援活動
GPSP支援局総務担当 ブルックス 雅美
インドネシア、ロンボク島で7月29日にマグニチュード(M)6.4、そして8月5日にM7.0の地震が発生。最初の地震発生後の8月1日にAMDAインドネシア支部は、医師2名を含む第1次医療チームを現地に派遣、被災者を対象に巡回診療等を行いました。
M7.0の地震の被害状況も鑑み、同月8日に同支部は第2次医療チームを派遣。チームは、被災地近くの病院にて麻酔科医として手術協力、避難所での診療、物資支援などを実施しました。手術に参加した麻酔医は、手術中余震にあいながらも患者を置いていけず、病院が無事であるようにと祈るしかなかった、と後日語りました。
16日には菅波茂AMDAグループ代表とタンラAMDAインドネシア支部長が活動地を訪問、食料や飲料などを現地自治体に寄付しました。
今回の地震により死者が460人以上、7,000人以上が負傷と発表されています。
インドネシア・スラウェシ島地震被災者緊急医療支援活動
GPSP支援局総務担当 ブルックス 雅美
現地時間9月28日午後、インドネシア・スラウェシ島にて最大マグニチュード7.4の地震が頻発、加えて3メートル以上の津波が町を襲いました。
インドネシア支部は10月1日に医療チームを派遣、被災地の病院で手術協力を開始しました。また、第2次チームが食料などの物資支援を実施しました。
日本からも医療者3名を6日に派遣、うち看護師1名は支部で調整を、医師、看護師各1名は被災地にてインドネシアチームと合流し手術協力のほか、複数の避難所にて診療を実施、被災後病院に行けなかった負傷者を見つけ処置を行うことができました。
10月16日に日本からの医療チームは無事帰国、その後インドネシアチームも被災地での悪天候などにより活動を中止していますが、同支部は11月22日より精神面でのケアも含めた支援を実施しました。