モンゴル眼科事業、10年間の活動を終了(2018/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

モンゴル眼科事業、10年間の活動を終了(2018/10発行ジャーナル秋号)

GPSP支援局長 難波 妙

 


眼科健診を行う高崎裕子先生

AMDAのモンゴルにおける眼科事業は2009年から始まり、2010年には白内障手術の無償提供、2010年より本年夏まで子どもの目を守る事業を毎年、モンゴル眼科協会等と共同で行ってきました。

今年も8月27日から9月4日まで、川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科教授、高裕子先生と学生4名、カナダ在住視能訓練士、守田好江先生が中心となり、ウランバートル市から400Km、車で8時間かかるブルガン県の2つの小学校とヒシグンドゥル村で286人、そして、ウランバートル市の隣の地区、ソンギノハイルハン区で254人の生徒の眼科健診を行いました。

小学校の6歳の子ども2割に目に何等かの問題があり、半数は眼鏡で対応できること、そして、弱視や斜視などの病気が世界的なレベルで見ても多いことなどを、保健省ならびに日本大使館で報告をしました。保健省副大臣より、AMDAの長年の活動への感謝が述べられ、二人の先生方とAMDAに感謝状が手渡されました。

昨年、9月第三日曜日を子どもの目の日として正式に制定されたことを受け、AMDAとしては一定の役割を果たしたとし、今年で眼科事業を終了することにしました。今年は、菅波代表が、エンフボルド国家大会議議長に直接面会し、眼科健診継続の必要性を説明しました。これまで眼科健診を受けた子どもの数は、延べ1,563人、眼科の専門研修を受けた地元医師は、延べ299人となりました。