ネパール中部地震 復興支援活動 ネパール地震から1年(2016/6発行ダイジェストNo.46) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ネパール中部地震 復興支援活動 ネパール地震から1年(2016/6発行ダイジェストNo.46)


車いすを贈呈するAMDA西嶋理学療法士

昨年4月25日にマグニチュード7.8の大地震に襲われたネパール中部地区。AMDAは被害発生の一報を受け、日本から医療チームを派遣。現地でAMDAネパールの医療チームと合流し、医療支援活動を行いました。緊急救援活動が終了した翌日の5月26日からは復興支援活動として途切れることなく支援を続けています。

今回の地震は山間部で特に被害が大きく、医療支援が届かない地域がありました。そこで、AMDAはトリブバン大学教育病院(TUTH)の災害医療支援委員会(ODMC)と合同健康支援プロジェクトとして、シンドゥパルチョーク郡病院に医療従事者を[pagebreak]派遣し、一般診療とともに心理的な治療およびカウンセリングを無料で実施しました。

震災後のネパールでは心理カウンセリングを行える人材が不足。AMDAは日本医師会、ネパール医師会と合同でカウンセリングが出来るボランティアの養成講座を開催。418人の履修者が各地で活動しています。

障がい者支援

地震で負傷し障がいを抱えた人々も数多く、AMDAは昨年7月から支援を続けています。ネパール在住のAMDA西嶋理学療法士が現地で車椅子製造技術の研修を行い、製造した車椅子や補助具を提供しています。障がい者らは台所で洗い物をしたり、トイレに行くことが出来るようになり、笑顔が増えています。

防災意識啓発支援

ネパールのTV局イメージチャンネルの3人のクルー一行が岡山の山陽放送株式会社の協力で日本を訪問。「日本の防災と復興」などについて学び、帰国後、ネパール国民の防災意識の啓発に努めています。

地震被災者への慰霊祭

地震発生から1年経った今年4月24日、AMDAネパール支部主催の慰霊祭(GPSP SMP)がバクタプル郡にある寺院で行われ、AMDA本部スタッフを含む50人が参加。犠牲者の冥福を祈り、1分間の黙とうを捧げました。

トイレ建設

AMDAネパール支部は、衛生環境の悪化による感染症予防のため、ゴルカ郡の公立学校2校のトイレ建設に着手しています。カナダのローズ財団とAMDAの資金協力により、現地のNGOと共同で行うものです。

2年次も障がい者支援をはじめ、被災者のニーズに合った適切な活動を継続していきます。