フィリピン台風24号被災者に対するフォローアップ活動(2016/1発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン台風24号被災者に対するフォローアップ活動(2016/1発行ジャーナル冬号)


地域の会長と握手を交わす岩本看護師

2015年10月18日にフィリピン・ルソン島に上陸した台風24号は、島の中部に甚大な被害をもたらしました。AMDAは23日にルソン島西海岸のパンガシナン州リンガイェン町に看護師を派遣し、緊急救援として医療活動と食糧支援を行いました。

同年12月3日にはフォローアップとして、AMDA看護師が再度パンガシナン州リンガイェン町を訪れ、前回、緊急救援活動を行ったアプラヤ(Aplaya)地区内にあるサンホゼ(San Jose)地域に、井戸用手押しポンプ8個、パイプの購入と取り付け費用をAMDAが支援することが決定しました。

サンホゼ地域の人々は、少しの雨でも浸水する場所に住んでいましたが、最近、地域住民ごとアプラヤ地区に移住し始めていたところに台風24号が襲来したとのこと。家の修繕に必要な費用、労力、時間が掛かる中、地域の資金は不足しており、新しい井戸の設置ができず、数が足りていない状況にありました。今回の支援により、井戸の数が増え、水が十分に使えることで衛生状況の改善も期待されます。井戸設置の支援をうけたサンホゼ地域会長からは、「少し早めのクリスマスのようだ。ありがとう」という言葉をいただきました。

同日、前回の緊急救援で支援を行ったワワ(Wawa)地区も訪問。地区保健師に話を聞くことができました。「実は、AMDAが緊急支援で来てくれたときに、私も支援を受けて本当にうれしかった。ありがとう。水が引いた後は、畑にとうもろこしやなすが新たに植えられた。」と明るく語ってくださいました。現在は水が完全に引き、畑や田んぼに農作物も植えられており、復興してきている様子が見受けられました。

フィリピン台風27号の緊急救援活動は、2015年12月23目〜29日に実施しました。詳細はAMDAホームベージをご覧下さい。