東日本大震災復興支援事業(2014/12発行ダイジェストNo.43掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

東日本大震災復興支援事業(2014/12発行ダイジェストNo.43掲載)

東日本大震災復興支援事業

AMDA・華蔵寺 東日本大震災3か年合同支援プログラム第3回 高野山参拝


高野山を登る前に参加者のみなさんと

東日本大震災の復興支援事業の一つとして、華蔵寺(岡山県美咲町)との合同支援プログラムを2012年7月から実施しています。2012年7月には岩手県大槌町から高校生、宗教者の方などを岡山にお招きして、交流事業を行いました。2013年には岡山から華蔵寺のご住職ほか数名の宗教者の方が被災地を訪れ、被災地の方々との交流などを行いました。
そして3年目となる本年は、11月22、23日の2日間で大槌町から2名を招へいし、岡山の方々と一緒に、高野山への登山、参拝などを行い、交流を深めました。 22日、高野山山麓九度山慈尊院から大門までの高野山町石道を7時間かけ登り、夜は写経等行いました。
23日には宿坊光明院にて朝勤行後、奥ノ院への参拝、記念植樹をおこないました。午後からは「褒賞状授与式」が高野山真言宗総本山金剛峯寺で行われました。AMDAは「心の修養」の大切さを認め意義深い活動が華蔵時様共にできたことに対して高野山真言宗館長様より褒賞状と記念品を賜りました。
最後に今回の参加者代表として岩手県大槌町から参加したAMDA大槌クラブメンバーの松原氏からお礼の挨拶と大槌町の様子等お話しいただきました。今回の合同プログラムの意義を再確認でき皆様と共に「喜びの共有」ができました。

AMDA大槌健康サポートセンター(岩手県上閉伊郡大槌町)


真剣なまなざしで先生の手つきを見守る参加者ら

岩手県大槌町で、地域の人々の「心身の健康」をテーマとして「コミュニティー」と「鍼灸室」を備えたAMDA大槌健康サポートセンターを運営しています。多くの方に気軽に参加していただけるよう様々なプログラムを実施しています。
11月29日に初めて開催された「男の料理教室」では、地元のイタリアンレストランのシェフを講師にお招きし、高校生から60代までの男性6人が参加しました。参加者からは、「普段は包丁を持つことはないが、妻に作ってあげたい」「単身赴任で大槌に来ているので、帰ったら家族に作りたい」「料理を作るのが好きになった」など喜びの声が多く聞かれました。

宮城県南三陸町 佐藤町長 来岡


佐藤町長を囲んで

10月8日に南三陸町の佐藤仁町長が岡山のAMDA本部を訪問してくださいました。AMDAは2011年3月11日の東日本大震災の直後から3年間にわたり南三陸町で医療ボランティアの派遣などの支援活動を行ってきました。
震災直後に志津川小学校の避難所で、当時リーダーをされていた町民の方からの「当時志津川小学校の避難所で活動していたAMDAに御礼を伝えてほしい」との声が、町長に届き、今回の来訪が実現しました。
佐藤町長から、AMDAが震災直後に志津川小学校の避難所で医療支援活動を行ったこと、その後も復興支援として継続的に医療ボランティアを派遣したことに対して、直接御礼の言葉をいただきました。今でも南三陸町では多くの方が仮設住宅で生活していることや、仮設住宅からの引っ越しの問題など、被災地の現状や課題についてお話していただきました。

鍼灸支援プログラム(岩手県大槌町、宮城県石巻市雄勝町)

岩手県大槌町と宮城県石巻市雄勝町で地元鍼灸師の協力のもと、心身の健康維持に効果のある鍼灸支援を行っています。

東日本大震災復興支援活動の軌跡(2014年6月〜2014年11月)