2014年スリランカ紛争復興支援スポーツ親善交流和平構築プログラム(2014/10発行ジャーナル10月秋号掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2014年スリランカ紛争復興支援スポーツ親善交流和平構築プログラム(2014/10発行ジャーナル10月秋号掲載)

2014年スリランカ紛争復興支援スポーツ親善交流和平構築プログラム


すっかり打ち解けた学生たち

2014年8月27日〜29日の3日間に渡り、スポーツ、文化、宗教を通したスリランカ和平構築プログラムをコロンボ市内にて実施しました。
AMDAはスリランカの内戦停戦中の2003年から3年間、異なる3つの民族に対して「スリランカ医療和平プログラム?」として、医療や保健教育など実施しました。さらに2009年内戦終結後の2011年からは、「スリランカ医療和平プログラム?」として、無料白内障手術を異なる民族、異なる地域で実施しています。さらに医療だけでなく、スポーツや宗教・文化の交流を通じて次世代を担う若い世代の相互理解、和平教育を実現したいという思いから2011年8月に第1回目となるスポーツ交流・文化交流・宗教交流を実現し、今年で4回目の開催となりました。
今年はコロンボ市近郊にある8校から80名、日本から15名の中高生が参加し交流を深めました。
27日にはスリランカで信仰される4つの宗教(ヒンズー教、キリスト教、ムスリム教、仏教)施設を参加者全員で訪問。普段訪れることのない他宗教施設の訪問は生徒同士が互いの宗教について紹介し合う良い機会になりました。
28日には、スポーツ、音楽交流を行いました。生徒たちは民族や国に関わらずお互いの名前を呼び合って応援し、勝利を目指しました。特にスリランカの伝統的なスポーツ、エッレでは相対するチーム同士が一体となって応援することで盛り上がりました。また生徒たちは、スリランカに古くから伝わる童謡の合唱やキャンプファイヤーを囲んでの日本の盆踊りなどを通して交流を深めました。


輪になって折り紙に挑戦

29日は、スリランカにおける健康教育について学んだ後、少人数に分かれて交流する機会を設け、生徒たちはイラストやジェスチャーなどを用いて個々に自己紹介、連絡先の交換、プレゼント交換などを行いました。 閉会式では3日間を通して積極的に交流していた生徒を選出して、みんなで称賛しました。生徒たちは3日間のプログラムを通して国や宗教、文化を越えて交流を図り、別れを惜しむほどにお互いの理解を深め合うことが出来ました。

【参加した日本人学生の声(抜粋)】

  • 国や人、文化、宗教に優劣はなく、お互いを認め合い、学び合えるようになりたいと思います。
  • スリランカの生徒は自分の国のことをとても誇りに思っていて、自分と同じ年だとは思えませんでした。
  • コミュニケーションをとるために必要なことは言語ではなくて笑顔だと思いました。
  • 自分の意思表示をしっかりすることが大事だと気付きました。