2013年度年次報告 その他の活動(2014/7発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2013年度年次報告 その他の活動(2014/7発行)

2013年度年次報告 その他の活動

パキスタン ポリオ撲滅活動調査


聞き取り調査を行うAMDA看護師

◇実施場所 パキスタン・イスラム共和国 シンド州タッタ県ほか
◇実施期間 2013年9月27日〜10月5日、2014年1月20日〜1月24日
◇派遣者 岩本智子 看護師(米国ライセンス) AMDA本部職員/菅波茂  医師 AMDAグループ代表
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成 NGO、NRSP(National Rural Support Programme)、ASP (Assessment and Strengthening Program)、茅ヶ崎中央ロータリークラブ派遣者3名、カラチロータリークラブ

◇事業内容
AMDAは茅ヶ崎中央ロータリークラブと協働で、2013年9月パキスタンでポリオ撲滅運動に向けた現状調査を開始した。

第一回目として、2013年9月にAMDAの岩本看護師がパキスタンを訪問。地元NGOであるNRSPの協力を得て南東部シンド州タッタ県のポリオ予防接種活動を視察した。活動に関わるNGOスタッフや行政官に聞き取り調査を行ったところ、ポリオ予防接種率が100%に届いていない一因として、各家庭を巡回する保健師の役割を担うレディーヘルスワーカーが不足していることが分かった。タッタ県では、宗教関係施設でのポリオに関する講義・啓発活動・モニタリングなど様々な活動が行われていた。

そこでより具体的な支援策を検討するために、2014年1月20日から24日にかけて、茅ヶ崎中央ロータリークラブのメンバー3人とAMDAグループ菅波代表、AMDA看護師の5人が第二回目の視察を実施した。

一行は、在パキスタン日本大使館、パキスタン首相府ポリオ対策担当首相補佐官、UNICEFパキスタン事務所、NRSPの傘下団体ASPを訪問し、ポリオ撲滅活動の情報収集を行った。パキスタンでは、特にアフガニスタンとの国境周辺地域でポリオの発症例が多い。しかし、アフガニスタンの国境周辺は治安が悪いため、それ以外の場所で、流行地域から移動してきた人や流行地域へ移動する人を対象にポリオ予防接種を投与することにより、ポリオ感染拡大を抑制する方法が実行されている。

AMDAでは今後、ポリオだけでなく身近な病気を防ぐ正しい知識の普及を目指して、茅ケ崎中央ロータリークラブやNRSPとともに事業計画を進めていく。

◇事業パートナーからのメッセージ
この視察を通してポリオの現状、撲滅活動の現実、かかわる方の思いを、肌で感じ、国際ロータリーの目指す「END POLIO NOW」が一日でも早く実現するための日本での啓蒙活動の一助とできることを確信しています。(茅ケ崎中央ロータリークラブ)

◇現地協力機関
茅ケ崎中央ロータリークラブ、
カラチロータリークラブ、在パキスタン日本大使館、
パキスタン政府ポリオ撲滅運動担当部門、
UNICEFパキスタン事務所、
NRSP、
ASP

AMDA高校生会 2013年度の活動

県内の高校生を中心に、46人がほぼ毎月1回、AMDA本部事務所に集まり活動についての計画や打ち合わせ、学習会を行った。今年度も東日本大震災復興支援に関して、高校生として自分たちができることをテーマに活動を進めた。

東日本大震災ボランティア活動報告会

7月28日、総勢30名の参加者と共に岡山国際交流センターでボランティア活動の報告と高校生にできる支援活動についてディスカッションを行った。3月に大槌で第2回絆コンサートが実施され、現地を訪問しコンサートのボランティア活動として参加した高校生会のメンバーから、コンサートでの活動の様子と合わせ、現地の現状、復興について報告した。参加者と意見を交わし、今後もっと高校生の目で現地の様子をいろいろな場所で発信していくことが必要であることを確認し合った。

AMDA復興支援F-1グルメ大会ボランティア参加

岡山から復興グルメF-1大会の開催に合わせボランティアバスが準備され、高校生会メンバーはほかの参加者と共に、2013年10月には南三陸町へ5名が、2014年1月には南相馬市へ2名が参加した。参加した高校生たちの多くは、被災地を訪れるのは初めてで、非常に大きな衝撃を受けていた。しかしながら、ボランティア活動や、被災地の方々との交流を通じて、現地で学べたことも多く、高校生ならではの感性で感じることも多かった。現地の人達や出店者の方々との出会いやボランティア活動を通じて、喜びの共有を実感できたことが大きな成果である。ここでもやはり現地の状況を高校生会として発信しなければならないことを痛感した。

AMDA復興支援第3回絆コンサート&フォーラムへの参加


絆コンサート&フォーラム準備の様子

2014年3月23日、第3回絆コンサート&フォーラムが岡山オルガホールで開催された。高校生会はボランティアとして15名参加した。フォーラムでは高校生会のリーダーが復興支援の取り組みを中心に活動を報告した。参加した高校生会のメンバーは受付、司会進行、照明を分担し、事前にステージ上の看板作製を担当した。高校生会も今回3回目となるこの大会に関われた事に大きな達成感を感じている。

AMDA高校生会フィリピン台風復興支援募金活動

2014年3月29日、岡山市表町商店街天満屋前にて昨年発生したフィリピン台風の復興支援の一助になればとAMDA高校生会10名のメンバーで街頭募金活動をおこなった。郊外で大勢の人達に呼びかけ、皆さんに協力して頂いた喜びは高校生会達の大きな励みになっている。

 

国内の動き

 公開セミナー

岡山県立大学大学院「災害医療援助特論」災害セミナー 9月

大学講義

岡山大学、岡山県立大学大学院、福山平成大学(15限)、相生市立看護専門学校(15限)、神戸女子大学 他

出張講演

小・中・高校、教育委員会、企業、官公庁、各種団体からの講演依頼に対応 計74件

国内連携

  • AMDA、岡山県立大学、総社市三者連携協定 9月10日
  • 社会福祉法人恩賜財団済生会支部岡山県済生会、AMDA 連携協定 10月15日

海外活動地視察教育プログラム

  • おかやま国際塾 スリランカ研修 8月21日〜28日

研修招聘

  • シャーミラ・シャルーマ医師(AMDAネパール支部) 8/26〜11/27
  • ネパール看護師 2名 12/8〜12/17
  • アンディ・デンラワリ・マッパポリョンロ(AMDAフードプログラム研修生)
  • イカワティ・タリブ(AMDAフードプログラム研修生)

海外講師招聘

  • ネパール・トリブバン大学医学部付属病院助教授 12月
    小児科医ラミシュワル・ポカレル氏

研修受け入れ

  • ゴトフ・ナランジャガル医師 (モンゴル・ウランバートル市救急医療サービスセンター) 2014/2/23〜27

インターン受入

  • 樋口 裕介(岡山大学法学部4年)
  • 勝又 望(東邦大学医学部看護学科4年) 7月1日〜5日
  • 竹内 裕美(岡山大学法学部3年) 7月〜

主な主催事業

  • アジア相互扶助災害医療ネットワーク会議 4月
  • 復興グルメF-1大会(第2回〜第5回) 4月、7月、10月、1月
  • AMDA−VSCO合同シンポジウム「女性の人権と相互扶助〜自尊心を取り戻すためには〜」 9月
  • AMDA―夜まわりグループ合同シンポジウム 『東日本大震災を通して見えたもの』 11月
  • 国際医療貢献フォーラム(主催:岡山県、AMDA) 12月
  • AMDA東日本大震災復興支援第3回絆コンサート&フォーラム 3月
    ほか

主なイベント参加

  • 倉敷国際ふれあい広場2013 10月
  • 第12回 「小春日和の書展」 11月
  • 第57回2014チャリティー洋蘭展 2月
  • ワンワールドフェスティバル(大阪) 2月
  • Pray for 東日本 がんばろう日本 from bizen チャリティー備前焼販売 3月
    ほか

AMDA高校生会

  • 高校生会活動報告会 7月
  • 岡山大学医学部学園祭参加 11月
  • 絆コンサート&フォーラムへのボランティア参加 3月
    ほか