グローバル人材育成プログラム「おかやま国際塾」
おかやま国際塾とは、県内の大学生を対象として、AMDAが行う国際貢献活動の企画、立案および実施のすべてに関わる機会を提供することにより、国際貢献活動への理解を深めかつ企画および管理能力を身につけてもらい、社会のグローバル化に対応できる人材を養成することを目的として実施しているプログラムです。AMDAと岡山大学教員が共同で運営する「おかやま国際塾」実行委員会(委員長・菅波茂)で運営されています。 2011年に第1回おかやま国際塾を開催し、毎年1回募集を行っています。2013年度おかやま国際塾3期生はスリランカでの海外研修を経験しました。経験談を一部抜粋して紹介します。
2013年度 おかやま国際塾3期生 〜国際塾を経験して〜
岡山大学医学部医学科2年 松野 純平
サルボダヤ(スリランカのNGO)の オフィスでプレゼンをする塾生ら |
今回の研修を通じて、様々な体験をさせていただきました。他の国を訪ね、様々な文化に触れ、刺激をうけることで、これまでと違った物の見方、新たな気づきを得られたような気がします。とりわけ今回は民族、宗教の多様性を感じることが出来たのが、大きな経験でした。研修の目標で、価値観の違いを互いに尊重するにはどうしたらよいか、ということをあげました。日本ではそうした多様性を感じる機会が少ないわけですが、スリランカを訪ねて改めて「違い」というものを感じました。価値観の尊重は言葉で言うのは簡単ですが、実際には複雑な思いが絡み合い、非常に難しいことです。完全に分かり合うことは難しいかもしれません。しかし本プログラムなどを通して、尊重しあおうとする思いを持ち続けることが何よりも重要なのではないかと感じました。
岡山大学法学部3年 中村 文
このプログラムでは活動の企画、立案および実施をすべて自発的に行う必要があり、現地の学生や先生方との連絡やプレゼンテーションの準備など様々な事を行う必要がありました。今回の研修を通して、国家間だけではなく個人間において活動する際には信頼関係が重要であると感じました。それを構築するためには感謝を伝えることや相手を尊重すること、また相手の価値観を否定しないことは非常に重要です。このプログラムを通して、実際にどのように行動すればよいかを学ぶことができたと感じました。また、自分の中にある前提を相手にとって当然のものだと考えるのではなく、相手と同じ立場に立ってお互いが快適に過ごせる方法を検討することが重要だと感じました。
実際に自分が現地に訪問して貢献できたことは少ないように感じますが、この様な小さな個人間の積み重ねが、何か問題が起きた時や緊急事態の場合に国家間に少しでも活かされると喜ばしいと思います。
岡山大学法学部2年 三方 咲紀
コロンボ大学の見学後、校内で話を聞く塾生ら |
スリランカでは、貴重な経験をたくさんさせていだたきました。それと同時に、私はまだまだ未熟だと感じました。そして、この研修を経て、自らの視野を広げ、自分自身や日本のことをより深く見つめなおすことができました。
そして、今回の研修を通して最も強く思ったことは、私も平和構築に携わる仕事がしたい、というものです。元々、興味のある分野だったのですが、自分が実際に平和に向けたプログラムに参加することで、より強くそう思うようになりました。また、もう一度スリランカを訪れたいとも思いました。この研修がなかったら、私はこんなにもスリランカに思いを寄せることはなかったし、自分の将来に向けて方向性を定めることもなかったと思います。この研修に関わってくださった方々、スリランカの人々、国際塾のメンバーなど、皆さんのおかげで貴重な経験ができたことに感謝しています。来年は、私が国際塾の4期生メンバーの手助けをする側として力になりたいと思います。
第4回おかやま国際塾 塾生募集開始
2014年度の第4回おかやま国際塾の塾生の募集を開始しました。本年度は、海外研修先をフィリピンを予定しております。岡山県内の大学に通う学生を対象とし、定員は3名となります。応募締め切りは5月30日。詳細は「おかやま国際塾」のホームページをご覧ください。たくさんのご応募お待ちしています。