AMDA 東日本大震災復興支援 被災地間相互交流事業(2012/6発行ダイジェストNo.38掲載) – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA 東日本大震災復興支援 被災地間相互交流事業(2012/6発行ダイジェストNo.38掲載)

AMDA 東日本大震災復興支援 被災地間相互交流事業

多くのみなさまからお気持ちを寄せていただきAMDAは東日本被災地を支援する様々な活動を実施しています。その中から新しい取り組み「被災地間相互交流」を中心にご報告いたします。今後とも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

被災地間交流プログラムとは


感動を与えた臼澤鹿子踊り

被災地間相互交流で商店街の姉妹協定調印式

東日本大震災から一年が経過し、外部からの被災地支援が徐々に減少している中で、各被災地では様々な問題が顕在化しています。この事業は、各被災地間を繋ぐことによって、情報や知恵を共有し新たな復興への取り組みを形成することを目的としています。また、同じ経験をした被災者同士が交流することで、被災者自らが主体となり復興への意欲を促すことができると考えています。

2012年3月4日に第1回目として、岩手県上閉伊郡大槌町と宮城県気仙沼市の交流イベント「つながろう大槌・気仙沼」を気仙沼復興商店街南町紫市場で開催しました。これにより大槌町の一行を受け入れた気仙沼の商店街の方々から「ぜひ今度は私たちが大槌へ行って、商店街で買い物をし、大槌の人との交流をしたい」との声が挙がり、2012年4月9日に第2回目の被災地間交流が実現しました。第2回目は、気仙沼復興商店街南町紫市場の方々が大槌北小福幸きらり商店街を訪問し、商店街の友好関係の確立および両地域の復興への協働を約束する姉妹提携の協定書を締結しました。大槌、気仙沼両地域の商店街を中心とした地域振興が進むことにより、今後の復興のモデルとなることを期待しています。

被災地間交流に参加した大槌町地元AMDAスタッフからの声

AMDAプロジェクトオフィサー 元持 幸子

はじめに、このような企画が開催できたことを感謝いたします。海沿いの町が持つ風土と、震災における境遇もかさなり短期間ではありますが、共感や相互への様々な影響を受けることができた時間となっています。住民力を引き出すきっかけや、その能力や力に気づく事は、復興のワンステップになります。住民同士や同職種同士など、より良い手本となり、自分の状況にアレンジできる相互支援の形になっています。同業者同士の交流ができたことで、互いの気付きがあった様でした。準備期間が短かったですが、住民同士が自主的にイベントを企画したのは今回が初めてで、大槌商工会、商店街の役員の方々はとても協力的に動いてくださり、気仙沼の方々との懇談により、今後へのヒントを得られていたような印象をうけました。準備の段階から、関わってくださったことに心から感謝申し上げます。最後に、寒さの中、屋外でのイベントに参加していただいた皆様、企画から準備まで、ご尽力いただいた皆様ありがとうございました。

AMDA大槌健康サポートセンター・健美館 佐々木 賀奈子 鍼灸師

今回初めてだったので、反省すべきことはたくさんありますが、行動を起こさなければ感動も何もおこらないし、皆さんの笑顔が素晴らしい一日でした。気仙沼の病院、介護施設のスタッフの方々が心身共に元気で笑顔でいてほしいです。

AMDA大槌健康サポートセンタースタッフ 大久保 彩乃

出発前はバタバタし、不安に思う面もありましたが、交流イベントが終わり、気仙沼の方とお話する機会が出来て、私自身、大槌町民の皆さんと復興に向けて活動していく事はもちろんですが、気仙沼の仮設に住まわれている方も元気にしていきたいと思いました。今回臼沢鹿子踊りや和美東(わびとう)の演奏を見て、気仙沼の方が「仮設集会所でも音楽を聞かせたい。そこで住んでいらっしゃる住民の方も心のケアにつながるから。これを機会にやはり、同じ被災者が同じ目線で色んな話をする事によって、少しは気が楽になると思う」と話してくださいました。今回の交流をきっかけにこれから何かお互いに支え合っていけたらと思います。今度、時間があれば、個人的にでも改めて気仙沼を訪れたいです。そして大槌だけではなく、気仙沼との輪が広がり、東北全体で手を取り合っていくのが理想だなと改めて思いました。とても勉強になり、また繋がりができた一日でした。ありがとうございました。

被災地間交流プログラムに参加したの方々の声

大槌町からの参加者の声

・今まで他を見ていなかったから、訪問したことで、「ここ気仙沼も大変だ。自分たちだけではないんだ。」と思えた。

・今度は、大槌に来てもらいたい。その為には、もう少し商店街を見てもらえるように盛り上げていかないと。

・震災や町の様子を見られたことで、「お互いに震災直後は頑張ってやっていた。」と互いに苦労が分かった。

・お店・地域を盛り上げようとしていることに感激した。

・商店街の姉妹交流をしようという案があり、今回はとてもいい機会になった。

・獅子踊り、生演奏(和美東)見て聞いて涙したり、後半拍手してリズムに乗って楽しかった。時間をつくって良かった。

・ほかの人にも伝えたい。昔から、大槌と気仙沼は船の関係で交流はあったから続けていくべきだ。

・獅子踊りを踊った。小1年からやっているが、人に見てもらえて楽しかった。

気仙沼市からの参加者の声

・同じように津波の被害を受けている人たちなので、何だか思うところが一緒な気がする。

・今日はたくさんの人が来てくれて嬉しかった。おかげで売上があがりました!

・ご支援感謝しております。おなじ思いで、被災している方々が交流出来ることが、うれしいです。

・定期的に交流したい。

・大人の獅子踊りは見た事はあるが、子供の獅子踊りは初めてでとても可愛い。