ホンジュラス洪水被害に対する緊急支援活動 2 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ホンジュラス洪水被害に対する緊急支援活動 2

ホンジュラス共和国政府によると、10月16日にホンジュラスを襲った熱帯低気圧16号の被害は、25日(現地時間、日本時間は+15時間)時点で死者が33人、被害者が27万500人に上っている。[pagebreak]
 AMDAは27日、ホンジュラス緊急事態対処常設委員会(COPECO)エルパライソ県本部からの要請で、被害が深刻なビジャ・リカ村で診療活動を行った。同村は、AMDA社会開発機構の事業地であるエルパライソ県ダンリ市(首都テグシガルパから東へ90キロ)から東へ50キロ、車で2時間ほどの距離にある村落で、70世帯の内14世帯に家屋損傷があり、各所で崖崩れが発生した。
 
AMDA緊急医療支援チームは、同村の公民館で、27日12時から17時までの間に161人を診療した。主な症例は、ダニの一種による皮膚疾患、真菌症、急性呼吸器疾患、寄生虫症であった。衛生環境の悪化により、リューシュマニア症(ハエが媒介する皮膚感染症)の疑いもあり、エルパライソ県保健地域事務所と協力して、リューシュマニア症の検査技術を持つ看護師と皮膚疾患の原因調査を行う環境衛生技師をメンバーに加えている。28日以降も診療活動を継続する。

<AMDA緊急医療支援チーム>
渡辺咲子          AMDA社会開発機構ホンジュラス事業総括  看護師
浦上晶絵          AMDA社会開発機構ホンジュラス事業     業務調整員
レッサ・メディナ       AMDA社会開発機構ホンジュラス事業     医師
エメルソン・ロドリゲス   AMDA社会開発機構ホンジュラス事業     調整員
ドゥニア・ゴンザレス    医師 (キューバ人、エルパライソ県保健地域事務所へ派遣されている)
ドリス・ロペス        エルパライソ県保健地域事務所         看護師
バスタサル         エルパライソ県保健地域事務所         環境衛生技師
  
*上記に加えて、地元の警察官と軍人各1人が安全管理のため同行

【AMDAがホンジュラスで実施している事業】
1.エルパライソ県母子保健向上支援事業 2007年〜継続中 
   (エルパライソ県トロヘス市、ダンリ市、エルパライソ市)
  
保健所職員、伝統的助産婦(TBA)、ヘルスボランティアの育成・能力向上、連携強化
2.世界基金エイズ予防事業運営管理 2004年〜継続中 (全国)
  
HIV/エイズ予防・啓発プログラムを実施する現地NGOの統括、評価・モニタリング

皆様からの募金を受け付けております>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
*通信欄に「ホンジュラス・洪水」とご記入下さい

 
 
 
巡回診療の様子
 
被災した村の子どもたち
 
渡辺事業統括(看護師)による診察

 
駆虫剤を飲む子ども 

 
駆虫剤を飲む子ども
 
渡辺事業統括(看護師)による診察