フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動開始 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動開始

AMDAはフィリピン南部のミンダナオ島で発生した台風21号による洪水被災者の緊急支援活動を開始した[pagebreak]

12月16日から17日にかけフィリピン南部のミンダナオ島で発生した台風21号による洪水はここ25年間で最大の被害が出ている。2009年にマニラ首都圏を襲った台風オンドイによる死者数を上回る勢いだ。

ミンダナオ島はフィリピンの南部に在る島で、これまでに台風の大きな被害は北部に比べて少なかった。このため今回の台風では避難が遅れた可能性が指摘されている。

地元メディアによると、台風による死者が少なくとも652人に上っており、2時間のうちに、通常の1か月の降水量を記録。そのため川が氾濫し、多くの住民の避難が遅れ、川に呑まれた。死者には多くの子どもが含まれているという。

これを受けてAMDAでは医師2名、看護師1名、調整員1名から成る医療チームの派遣を決定した。

調整員として参加するのはフィリピン・ミンダナオ島出身で、現在、倉敷フィリピ―ノサークルのメンバーの大山 マジョリ氏。現地ではフィリピン軍などと協力をして活動にあたる予定。また、キリスト教徒が90%以上を占めるフィリピンで、ほとんどのイスラム教徒がミンダナオ島に住んでいる。このため同じイスラム教を信仰するインドネシアからAMDA医師団の派遣を決定した。インドネシア支部の医師は21日にインドネシアを出発。22日午前中にミンダナオ島でAMDA医療チームと合流予定。


岡山駅を出発する大山調整員

岡山駅を出発する大山調整員

■倉敷フィリピーノサークルとは
2005年6月12日に、岡山県内に住むフィリピン人が集まり、次の3点を目標に発足。
1.フィリピンと日本の国際文化交流
2.子どもが両方(フィリピン・日本)の血を受け継いだという誇りを持つこと
3.フィリピン人同士の交流とお互いに支えあえるグループとして活動すること

これまで、地域で様々な国際親善活動やボランティア活動を行うとともに、2006年にはフィリピンでの大規模自然災害に対し物資援助の支援活動も行い、翌年度の日本善行表彰を受賞した。現在、倉敷市教育委員会指導平和交流推進室ボランティア国際交流団体として登録されている。

2010年台風16号被害に対する緊急支援活動でも、同サークルのメンバーがAMDAの緊急医療チームの調整員として参加。東日本大震災AMDA支援活動への募金などでも協力。

■派遣者プロフィール
武田 未央(たけだ みお):看護師・保健師/岡山県在住
大山 マジョリ (おおやま マジョリ):調整員兼通訳/倉敷フィリピーノサークル所属/岡山県在住
Hamka Rani (ハムカ ラニ):医師/AMDAインドネシア支部
M. Yusuf Sidang Amin (ユセフ シディン アミン):医師/AMDAインドネシア支部

■日本からの出発便
(大山調整員のみ、武田看護師は21日の出発便から合流予定)
12月20日 16:30 岡山駅新幹線改札口に集合
12月20日 16:49 岡山駅発 (のぞみ44号/はるか35号)
→ 18:49 関西空港着
12月21日 09:55 関西空港発 (PR407)
→ 13:25 フィリピン マニラ国際空港着

■これまでのフィリピンでのおもな緊急医療活動
フィリピン洪水被害者に対する緊急医療支援活動(2011)
台風16号被害に対する緊急支援活動(2010)
台風21号被害に対する緊急支援活動(2007)
レイテ島地滑り被害に対する緊急支援活動(2006)
台風被害に対する緊急支援活動(1995)
ピナツボ火山噴火被害に対する緊急支援活動(1991)

【皆様からの募金を受け付けております】
●郵便振替:口座番号01250-2-40709 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
通信欄に「フィリピン洪水」もしくは「36」とご記入下さい
●楽天銀行:ロック支店 店番202 普通預金7002547
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
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【お問い合わせ】
AMDA ボランティアセンター 〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1
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