フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動2 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動2

12月21日に関西国際空港から出発したAMDA医療チーム(看護師1人、調整員1人)は、同日午後にフィリピン・マニラに到着した。[pagebreak]

到着後、フィリピン軍第1技術行政サービス大隊のヴィルヒリオ・ガルシア氏(Mr. Virgilio Garcia)と合流し、今後の活動について検討を行った。さらに、被災地で使用する薬品は、マニラで購入したほうが安価で手に入るため、同隊のラカニエンタ准将・医師(Dr.Eduardo Lacanienta)の協力により必要薬品をリストアップしてもらい購入した。ラカニエンタ医師は「巡回診療で診察する患者は必ずしも深刻な状態とは限らない。しかし、彼らは災害という経験から精神的な問題を抱えている。食糧を配ったり、また支援者が話しかけたり傍にいることで精神的なケアを行うことも重要である。」と話した。

AMDAチームは、22日午前中にAMDA派遣者2人とフィリピン軍第1技術行政サービス大隊の2人がマニラから空路でミンダナオ島に移動し、AMDAインドネシア支部の医師2人と合流した。22日午後は、被災地カガヤン・デ・オロ(Cagayan de Oro)を訪れ、現地の状況を確認した後に、被災者に提供する水や食糧などの生活支援物資の調達を行う。特にカガヤンの中でも被害深刻な3か所を視察訪問する予定である。さらに、23日にフィリピン軍第1技術行政サービス大隊の3人とフィリピン軍ミンダナオ島第4歩兵師団の数名が合流し、具体的な巡回診療の内容を決定する。24日からはカガヤン・デ・オロで被害の深刻な地域3か所で巡回診療を実施する予定。

フィリピン軍第1技術行政サービス大隊調整員・ヴィルヒリオ氏によると、現在最も問題となっているのが水の問題であり、飲料水と生活用水の使用ができない状況である。各避難所の避難民の数は明らかではないが、多くの人々が劣悪な環境のなかで避難生活を送ることを余儀なくされている。

フィリピン災害対策当局によるとこの台風・洪水による死者は12月21日までに976人、けが人は1603人に上っている。さらに約1万2千の住宅が流されたり土砂に埋まったりしている。被災者は約35万人で4万人以上が避難所に身を寄せている。

■派遣者プロフィール
【日本チーム】
武田 未央(たけだ みお):看護師・保健師/岡山県在住
大山 マジョリ (おおやま マジョリ):調整員兼通訳/倉敷フィリピーノサークル所属/岡山県在住

【インドネシアチーム】
ハムカ ラニ(Hamka Rani):医師/AMDAインドネシア支部
ユセフ シディン アミン(M. Yusuf Sidang Amin):医師/AMDAインドネシア支部.

■各チームの出発便
12月21日
09:55関西空港発→13:25フィリピン マニラ国際空港着(日本チーム)

12月22日
09:25マニラ国際空港発→11:00カガヤン・デ・オ・ロ空港着
(インドネシアチーム)

12月22日
12:10  マニラ国際空港発 →13:45カガヤン・デ・オ・ロ空港着
(日本・フィリピン軍チーム)

■これまでのフィリピンでのおもな緊急医療活動
フィリピン洪水被害者に対する緊急医療支援活動(2011)
台風16号被害に対する緊急支援活動(2010)
台風21号被害に対する緊急支援活動(2007)
レイテ島地滑り被害に対する緊急支援活動(2006)
台風被害に対する緊急支援活動(1995)
ピナツボ火山噴火被害に対する緊急支援活動(1991)

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