バングラデシュ洪水被害に対する緊急支援活動開始 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

バングラデシュ洪水被害に対する緊急支援活動開始

6月下旬から降り続いている豪雨のため、バングラデシュ北部のメグナ川を中心とした広い範囲で洪水被害が発生。AMDAは緊急支援活動を開始した。[pagebreak]

6月下旬から降り続いている豪雨のため、バングラデシュ北部のメグナ川を中心とした広い範囲で洪水被害が発生。未だに水位の上昇がみられ、家屋の浸水や道路の冠水の被害の他、孤立した集落なども出てきており、被害は広がっている。バングラデシュ災害管理情報センターによると、この洪水・土砂崩れによる死者数は131人。102万人(36万世帯)が被害を受けている。日中の気温が30度以上と高いことから、今後、衛生状況の悪化や伝染病の発生などが懸念されている。

この状況を受けて、7月7日にAMDAバングラデシュは、被害の大きいバングラデシュ北部のウパジラ(Upazila)郡クリグラム(Kurigram)で、NGO・AFAD(※1)のクリグラム支部の協力のもと現地調査を行った。調査の結果、この地域では死者こそ報告されていないものの、家屋、田畑、道路などは洪水被害にあい、飲み水の確保などが難しい状態にあり、住民の中には脱水症状などが見られた。また交通網が分断され、食料不足なども深刻化している。

この報告を受けて、AMDAバングラデシュ、日本バングラデシュ友好病院(※2)から医師などから成る6名程度のバングラデシュ医療チームを構成し、現地へ派遣することを決定した。日本からはビザ申請を月曜日に行い、取得次第1名の調整員が現地のチームと合流する予定。

活動地は調査を行ったウパジラ郡クリグラムで、25,600人、6,300世帯を対象として、「被害者の飲料水の確保」「食糧供給」「巡回診療」「健康支援」などを想定している。

(※1)AFADとは
Association for Alternative Development の略
(※2)日本バングラデシュ友好病院(Japan Bangladesh Friendship Hospital:JBFH)とは
日本の大学院に留学していたバングラデシュ人医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。 現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。

■これまでのバングラデシュでの活動
バングラデシュ・ミャンマー、ロヒンギャ難民緊急医療救援活動(1991年)、
サイクロン緊急救援活動(1993年)、
バングラデシュ・サイクロン緊急救援活動(1996年)、
バングラデシュ・サイクロン緊急救援活動(1997年)、
バングラデシュ洪水緊急救援活動(1998年)、
バングラデシュ洪水緊急救援活動(2003年)、
バングラデシュ洪水緊急救援活動(2004年)、
バングラデシュ・サイクロン緊急救援活動(2007年)、
バングラデシュ・サイクロン緊急救援活動(2009年)

■日本からの出発予定者
竹谷 和子(たけたに かずこ):調整員、AMDA参与、AMDA玉野クラブ クラブ長、玉野市在住

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