フィリピン30号台風 復興支援会議を開催 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン30号台風 復興支援会議を開催

2014年4月26日、アムダと福山市医師会の共催で「フィリピン台風30号復興支援会議〜南海トラフ地震にそなえて〜」を福山市生涯学習プラザ まなびの館ローズコム(広島県福山市)を会場に開催した。これはAMDAが行っているフィリピン台風30号被災者のための復興支援事業の一環を担うもので、当日は県内外から約100人が会場を訪れた。[pagebreak]本会議の会場となった福山市は、台風で被災したレイテ島のタクロバン市と姉妹都市の提携をしており義捐金を被災地に送る等、支援活動を行っている。

会議は福山市医師会 森近会長の開会の挨拶でスタート。御来賓の衆議院議員 小林史明氏は、被災地を訪れた経験を通して国と国とのつながりだけでなく国民同士のつながりの重要性、このような会議が開かれることの素晴らしさを語った。


森近会長による開会宣言

小林衆議院議員

御来賓のフィリピン領事館(大阪)のタギアン総領事(H.E.Maria Teresa L. TAGUIANG)は今回の災害に対して支援をした世界の方々への感謝の想いとともに反省を踏まえた現在の取り組みや、今後の災害に向けての提言があった。


タギアン総領事

会場の様子

続いて、御来賓 福山市 田市長(代理 福山市企画総務局長 杉野昌平)御来賓 福山市 大田祐介市議会議員からから被災地への激励のメッセージや、日本から被災地に向けた復興支援に関わる団体に向けてのエールが送られた。


福山市企画総務 杉野局長

大田市議会議員

また会議の開催に合わせて寄せられた岸田外務大臣 広島県 湯崎県知事 日本医師会 横倉会長からのメッセージが司会から読み上げられた。

被災地からの報告としてはフィリピンレイテ島のレイテ医師会タグラ会長(Dr. Mina Sirikit Claridad-Tagra)から災害当初の写真や現在の様子などをスライドを使って紹介。支援者への感謝の気持ちと、現在の問題点や今後の予定などを説明した。


被災の様子を語る

タグラレイテ医師会長

また支援活動の報告としてAMDA、福山市医師会、タクロバン福山交流支援センター、広島県教育委員会、広島県立福山誠之館高校が登壇しそれぞれの立場での支援活動について話した。


AMDAからの活動報告

福山医師会石根医師

福山医師会村上看護師

タクロバン福山交流支援センター三谷代表

広島県教育委員会 福川氏

広島県立福山誠之館高校生からの活動報告

最後に今後起こりうる南海トラフ地震について、参加者を交えてディスカッションを実施。
アムダグループ代表菅波茂がファシリテーターを務め、特別コメンテーターとして次期レイテ医師会 カサル会長、岡山倉敷フィリピーノサークル 大山代表、大田記念病院 太田理事長の3名を迎えフィリピン台風30号の反省を踏まえた、今後の協力体制の再確認を行った。
また、会の締めくくりにはカサル次期レイテ医師会会長から「南海トラフ地震で日本が被災したら、フィリピンから助けに来る」という心強い発言をいただいた。


ディスカッションの様子

ディスカッションの様子

—————–登壇者一覧———————

開会挨拶:
福山市医師会 会長 森近 茂

来賓あいさつ:
フィリピン領事館 総領事 Ms.Maria Teresa L. TAGUIANG
衆議院議員 小林史明
福山市 田市長(代理 福山市企画総務局長 杉野昌平)
福山市議会議員 大田祐介

被災地からの報告:
レイテ医師会 会長 Dr. Mina Sirikit Claridad-Tagra

活動報告:
認定NPO法人AMDA 国際部プロジェクトオフィサー 大政朋子
福山市医師会(大田記念病院所属) 石根周治 医師
福山市医師会(大田記念病院所属) 村上悠也 看護師
タクロバン福山交流支援センター代表 三谷干城
広島県教育委員会 教育部高校教育指導課 福川力
広島県立福山誠之館高校 生徒代表

復興支援にむけたディスカッションおよび南海トラフ大地震に備えた提言:
ファシリテーター AMDAグループ代表 菅波 茂
特別コメンテーター:次期レイテ医師会会長 Dr. Elvira Galapon Casal
社会医療法人祥和会脳神経センター大田記念病院 理事長 大田 泰正
岡山倉敷フィリピーノサークル代表 大山マージョリー氏

閉会挨拶:
NPO法人AMDA理事長 成澤貴子