2014年度 スリランカ和平構築プログラム – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2014年度 スリランカ和平構築プログラム

2014年度 スリランカ和平構築プログラム

2014年8月27日〜29日の3日間に渡り、スポーツ、文化、宗教を通したスリランカ和平構築プログラムをコロンボ市内にて実施しました。

今年はコロンボ近郊にある8校から80名の中高生が参加し、日本から佼成学園の生徒が15名参加、計95名の生徒が交流を深めました。












1日目はスリランカで信仰される4つの宗教(ヒンズー教、キリスト教、ムスリム教、仏教)施設を訪問し、各施設で代表者による礼拝マナーや宗教音楽について講演を受けました。普段訪れることのない他宗教施設の訪問は生徒同士が互いの宗教について紹介し合う良い機会でもありました。












2日目は主にスポーツと音楽を通した交流が行われました。生徒たちは民族や国に関わらずお互いの名前を呼び合って応援し、勝利を目指しました。特にスリランカの伝統的なスポーツ、エッレでは相対するチーム同士が一体となって応援することで盛り上がりました。












また生徒たちは、スリランカに古くから伝わる童謡の合唱やキャンプファイヤーを囲んでの盆踊りなどを通して交流を深めました。盆踊りには障がい児施設の子どもたちも参加しました。日本の生徒の浴衣姿はスリランカの生徒や障がい児に大変人気でした。
3日目はスリランカにおける健康教育について学んだ後、これまでの交流を通して友情が芽生えつつある生徒たちが少人数に分かれて交流する機会を設けました。生徒たちは言葉でのコミュニケーションが不十分ながらも非言語コミュニケーションツールを用いて個々に自己紹介、連絡先の交換、プレゼント交換などを行いました。
閉会式では3日間を通して積極的に交流していた生徒を選出して、みんなで称賛しました。また、各国の主催者や在日本大使のスピーチ、生徒の挨拶を拝聴しました。生徒たちは3日間のプログラムを通して国や宗教、文化を越えて交流を図り、別れを惜しむほどにお互いの理解を深め合うことが出来ました。







以下、日本の生徒の声の抜粋です。(感想文より)

・外国の人は自分が1番で周りにはあまり目を向けないものだと思っていました。しかし、バスの中で「私はいいからあなたが座って」と声をかけるさりげない行 動に自分の考えで決めつけていたイメージがとても恥ずかしく思えました。国や人、文化、宗教に優劣はなく、お互いを認め合い、学び合えるように私はなりた いと思います。

・スリランカの生徒は自分の国のことをとても誇りに思っていて、自分と同じ年だとは思えませんでした。

・英語が通じないことは大変だと思いました。なぜなら、ジェスチャーでも伝えることは出来ますが、英語が出来ればもっと多くのことを共有できるからです。もっともっと英語を勉強して他の国に目を向けてみたいと思います。

・たくさんの子たちが話しかけて、一生懸命名前を憶えてくれて、本当にうれしかったです。英語がうまく伝わらなくても諦めないで頑張れば伝えることが出来ました。お別れはすごく悲しくて日本に帰るのが本当に本当に本当に嫌でした。

・コミュニケーションをとるために必要なことは言語ではなくて笑顔だと思いました。

・自分の意思表示をしっかりすることが大事だと気付きました。