AMDAフードプログラム スラウェシ島マリノ村へ技術者の派遣 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDAフードプログラム スラウェシ島マリノ村へ技術者の派遣

AMDAフードプログラム スラウェシ島マリノ村へ技術者の派遣

AMDAフードプログラムの2013年度の取り組みの一つとして新庄村と共同でインドネシアマリノ村への有機農業技術移転を事業を行っている。その一環として2013年4月から9月末までの6か月間AMDA野土路農場へインドネシアマリノ村から農業研修生2名を招へいし技術研修を実施した。2013年10月からは研修生自らがマリノ村で日本で習得した技術を応用し有機農業への取り組みをスタートした。

そして2014年2月中旬には新庄村とAMDAが合同で、マリノ村でのフォローアップ研修を実施した。新庄村から有機農業指導者として坂本賢治氏と、AMDAスタッフが圃場を訪れ、研修生のフォローアップと村内での有機農業実践指導を実施した。マリノ村では1月に田植えが終わり、6か月で収穫を迎える。その他にも野菜作りなどを行っている。

今回はマリノ村の有機農業圃場のオープニングセレモニーを行い


マリノ村有機農業圃場オープニングセレモニー

翌日から 主に、有機農業の基本となる土づくりに必要な炭作り、堆肥作り、焼きすくもづくり、大豆の試験栽培などのワークショップのほか、有機農業についての座学を中心に実施した。 さらに、研修生たちが実践している圃場についてのアドバイスや、現状の視察およびヒヤリングなどを行った。


絵を使って有機農業の良さを指導

雨の中「焼きすくもづくり」の実践

小炭作りを指導する坂本氏

ゴア県のフィールドを視察する坂本氏

ワークショップでは、これまでに直接的な農業の指導を受けた経験のある住民がほとんどいなかったため、悪天候にもかかわらず多くの方が詰めかけ、研修生2名を含む、平均25名の農家の方が参加した。いずれも積極的な質問が飛び交う、にぎやかなワークショップとなった。

文字が読めない参加者も多かったため、イラストを使った説明資料なども準備し、座学を行った。

ワークショップに参加した住民からは、「これまで農業研修を受ける機会はほとんどなく、あったとしても口頭で少し説明を受ける程度で理解が難しかった。今回の研修は実際にどうやって炭や堆肥を作るのか、作った炭・堆肥をどう使うのか実践しながらの説明だったので分かりやすかった。一度の説明では理解が難しかったが、先生が根気強く何度も言葉を変えながら説明を繰り返してくれたので、理解度も高まった。ほんとうにうれしい。今回研修したことを、早速取り入れていきたい。」と話してくれた。

さらに期間中には、スラウェシ島内のゴア県で近年実施されている「准・有機農業」のフィールドや堆肥工場を視察し、有機農業を行いながらも収穫量を増やすための、より良い方法について関係者で協議を行いました。

今後もAMDAはマリノ村圃場のサポートを行っていく。