2013年1月にブータン王国の救命救急士のサルバジット・チェットリ氏が来岡し、岡山市消防局などで研修を受けました。(こちら参照)そのチェット氏から、帰国後の活動報告が届きました。
【活動報告】
救急車に搭載された設備を最大限に活用するため また、その寄贈された救急車を利用して、より高品質なサービスを患者へ提供するために、AMDAと岡山市消防局の協力により、研修の機会を頂きました。
短かい期間ではありましたが、私にとって非常に有益な研修となりました。
また、帰国後に、研修で学んだ技術をブータンで教え広めることで、他の救命士や救急ドライバーにとっても、大いに役に立つものとなりました。
次のデータは、これまでに、寄贈いただいた救急車によって運ばれた患者数を示しています。
交通事故(RTA) | 170 |
出産 | 151 |
墜落・落下事故 | 63 |
他の医療施設への輸送 | 38 |
全患者数 | 422 |
帰国後には、ブータン国内で救命士や救急ドライバーたち向けに研修で得た知識や経験を共有するため研修プログラムを保健省からの許可のもと以下のようなスケジュールで実施することができました。
日時 | テーマ | 場所 | 参加者数 |
2013/03/08 | (救急車の)設備の操作方法 | ヘルス・ヘルプセンター | 11 |
2013/04/10 | 救急車 & 救命設備の操作に関する研修 | パロ, ブータン | 68 |
2013/04/25 | 国家緊急救援サービス指針の見直し | パロ, ブータン | 21 |
2013/12/12 | 一次救命処置、二次救命処置の研修, 救急車内の設備の操作方法について |
プンツォリン, ブータン | 32 |
研修を実施することで、自分にとっても、ブータン国内の様々な地域から集まった方々と情報を共有する素晴らしい機会となりました。
ありがとうございました。
![]() 情報共有会の様子 |
![]() 救急車を活用しての研修 |
![]() 救命士と救急ドライバー向けの研修の様子 |
![]() 研修参加者のみなさんと |
【高性能の救急車に関する人々の声】
・私たちはこのような設備の整った救急車を所有したことはありません。この救急車で緊急時に人々の命を救えることを、とても嬉しく思っています。
・事故が発生したとき、本当に役に立ちますし、重傷患者さんにとって、より苦痛がない状態で搬送することができます。
・救急車内に必要不可欠な装置・設備が全て整っているので、患者さんのさらなる負傷を防ぐことができます。
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