パキスタン ポリオ撲滅活動視察 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

パキスタン ポリオ撲滅活動視察

AMDAは、ポリオ撲滅に取り組む茅ヶ崎中央ロータリークラブと協働で、2013年9月パキスタンでポリオ撲滅運動に向けた現状調査を開始した。

まず第一回目として、2013年9月にAMDA岩本智子看護師がパキスタンを訪問。パキスタンのNGO「NRSP(National Rural Support Programme)」の協力を得て、南東部シンド州タッタ県(パキスタン南部の主要都市カラチから東に約100km)のポリオ予防接種活動を視察した。

活動に関わるNGOスタッフや行政官に聞き取り調査を行ったところ、ポリオ予防接種率が100%に届いていない一因として、各家庭を巡回する保健師の役割を担うレディーヘルスワーカー(LHW)が不足していることが分かった。タッタ県では、宗教関係施設でのポリオに関する講義・啓発活動・モニタリングなど様々な活動が行われていた。

この状況を受け、より具体的な対策や状況を検討するため2014年1月20日から24日に第二回目のポリオ撲滅活動視察を実施した。茅ヶ崎中央ロータリークラブのメンバー3名とAMDAグループ菅波代表、AMDA看護師1名がパキスタン入りした。

一行は、在パキスタン日本大使館、パキスタン政府ポリオ撲滅運動担当部門、国際機関、現地協力団体NRSPを訪問し、ポリオ撲滅活動の現状・課題・今後の計画について情報収集を行った。

パキスタンでは、特にアフガニスタンとの国境周辺(ハイバル・パフトゥンハー州、連邦直轄部族地域、バロチスタン州)等の地域においてポリオの発症例が多い。

しかし、アフガニスタンの国境周辺は治安が悪いため、それ以外の場所で、流行地域から移動してきた人や流行地域へ移動する人を対象にポリオ予防接種を投与することにより、ポリオ感染拡大を抑制する方法が実行されている。

AMDAでは今後、ポリオだけでなく身近な病気を防ぐ正しい知識の普及を目指して、地域全体でとりくむ「家庭健康教育プログラム」の実施に向けて、茅ケ崎ロータリークラブやパキスタンの協力団体NRSPとともに事業内容の計画を進める。


シハラ地区視察

クラフトアート工房の見学

ポリオ担当下院議員との面談

地元NPO・ASPの事務所を訪問

日本領事館を訪問

日本領事館を訪問

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