菅波代表が日本胸部外科学会で講演 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

菅波代表が日本胸部外科学会で講演

AMDAグループの菅波茂代表は9月30日、岡山市内で開かれた第69回日本胸部外科学会定期学術集会で、「南海トラフ地震・津波への日本胸部外科学会の参加」と題して講演をしました。
「救える命があればどこへでも」とのAMDAの活動方針を紹介し、支援と協力を求めました。

菅波代表は南海トラフ地震の発生予想確率について「3年以内に80%」と指摘。
その根拠として、太陽異変による黒点数減少、茨城県と高知県沖におけるラドン値の上昇、熊本地震による南海トラフのひずみ拡大を挙げました。

震災による死者は30万人以上、被災者は300万人にのぼると予測し、「伊方(愛媛県)や浜岡(静岡県)の原発事故を誘発すれば、日本政府は機能不全に陥るのではないか」と危機感を示しました。

その上で、医療物資・食料の事前備蓄と現地との事前交流の大切さを強調。
3年前から地元自治体と連携協力協定を進める一方、陸上自衛隊のヘリコプターによる輸送訓練、海外からの支援も視野に入れた対応に取り組んでいると述べました。
災害後の問題点として、瀬戸大橋不通などによるアクセス面や医療スタッフ数の圧倒的な不足など8項目を挙げた後、日本胸部外科学会の役割として、医療チーム派遣と被災地の病院のマッチング、AMDA南海トラフ災害対応プラットホームの活用などを呼び掛けました。
学会の医師ら約70人が熱心に聞き入っていました。

AMDAボランティアセンター参与
今井康人