AMDA ハイチ・大型ハリケーン被災者に対する緊急医療支援活動 まとめ – AMDA(アムダ)
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AMDA ハイチ・大型ハリケーン被災者に対する緊急医療支援活動 まとめ

現地時間10月4日午前7時ごろ、カリブ海にあるハイチ共和国にカテゴリー4の大型ハリケーン「マシュー」が上陸。世界保健機構によると死者546名、行方不明者128名、避難者約1万8000名の被害を出した(11月10日時点)。ハリケーンによる衛生環境悪化、水の供給が止まったことに伴い、コレラの報告件数が上昇していた。

AMDAハイチからの被災状況報告を受け、AMDAは現地時間10月10日より、AMDAハイチと協力し、大型ハリケーン「マシュー」被災者に対する緊急医療支援活動を開始した。[pagebreak]第一次派遣チームは、NPO法人TMAT、AMDAハイチと協力して、現地調査を兼ねた医療支援活動を行った。その結果、コレラ患者も増えており追加支援が必要と判断し、第2次派遣チームを日本から派遣。医療支援活動(感染予防教育を含む)と食糧支援を行った。(ハイチ・大型ハリケーン被災者に対する緊急医療支援活動概要はこちら

第2次派遣医療チーム帰国後、AMDAハイチ医師らは10月25日に再度、被害が深刻であったジェレミーに入り、26日からは、マフラン市ではCTC(コレラ治療センター)を新しく立ち上げる際の衛生管理を、レメア市では立ち上がったCTCで患者さんとその家族約70名から80名へ、食糧支援として炊き出しを行い、食事を受け取った人々の多くに笑顔が見られた。10月27日に行われたWHOヘルスクラスターミーティングでもAMDAの活動に対して感謝の言葉をいただいた。
 

AMDAハイチ医師らは地元スタッフが継続して食糧支援をおこなえるよう計画を立て、10月30日に被災地から首都のポルトープランスへ戻った。食料支援は地元スタッフらによって11月3日まで行われた。

11月10日現在、コレラ患者数は減少傾向にあるとの報告があった。今後もAMDAはAMDAハイチと連絡をとりながら被災地の状況を注視していく。