現地時間4月4日、渡久地医師と松永調整員は現地協力団体であるSocios En Salud（英訳：Partners in Health）の事務所があるリマ郡のカラバイヨ（Carabayllo）地区へ向かった。
そこで診療に必要な医薬品を車に積み込んだ後、Socios En Saludの看護師1名とともにカラバイヨ地区の隣町レティシア（Leticia）へ向けて出発。

この日診療を行うレティシアは、近くにチジョン川（Rio　Chillon）が流れており、10日ほど前まで氾濫していたが現在は平常の水位に戻っているようであった。[pagebreak]また、土砂崩れにより道が寸断され、仕事に出た家族が1週間ほど戻ってこられず心配だったという住民の声があった。

この日は28人を診療した。筋肉痛や関節痛、頭痛などの症状の方が多く見受けられた。近くに診療所は無く、少し前まで道も寸断されていたため、医師に診てもらえて嬉しい、と涙を流して喜ぶ方もいた。

翌5日はルリガンチョ（Lurigancho）へ、そして6日から9日にかけては最も被害の大きいペルー北西部ピウラ（Piura）で活動する予定である。
なお、ペルー国家緊急オペレーションセンター（Centro de Operaciones de Emergencia Nacional [COEN]）によると、現地時間4月2日現在、101人が死亡、約15万人が被災し、影響を受けた人は約95万人にのぼる。

【日本からの派遣】
渡久地　宏文（とぐち　ひろふみ）/ 医師 / 1947年7月生 / AMDA沖縄
松永　健太郎（まつなが　けんたろう）/ 調整員 / 1986年3月生 / AMDA本部職員
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