インドネシア・スラウェシ島地震被災者緊急支援活動報告会 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア・スラウェシ島地震被災者緊急支援活動報告会

プロジェクトオフィサー 神倉 裕太郎

9月28日にインドネシア・スラウェシ島で発生した地震及び津波によって被災した方々への緊急支援活動のため、AMDA本部より派遣された米田恭子看護師が、10月17日AMDA本部にて活動報告を行いました。

米田看護師は過去に、2011年に東日本大震災及びタイ洪水、2016年には熊本地震の際にAMDA緊急支援活動に看護師として参加、2012年10月〜2014年3月には復興支援活動として岩手県大槌町のAMDA大槌健康サポートセンターで勤務しましたが今回は初めて調整員として、10月5日〜10月16日の12日間スラウェシ島[pagebreak]地震被災者緊急支援活動に参加していただきました。

 

パル市内での活動の様子

米田看護師は、岩元祐太医師と山崎秀明看護師とともに、インドネシア・スラウェシ島入り。スラウェシ島南部のマカッサル市内にて、被災地であるパル市内で活動する岩元医師と山崎看護師の調整業務に従事しました。今回はパル市内での活動を中心にご報告、同市内にあるアヌタプラ病院での診察・処置の補助の他、現地協力団体アルテリアとの連携で避難所への巡回診療を行ったこと、避難所には被災後病院へも行かず1週間以上放置されている骨折や挫傷などの整形外科疾患を持つ被災者の方たちを見つけ出し処置できたことは、AMDAとしてとても大事な活動であったと報告しました。

また、今回のインドネシアと日本の合同医療チームとしての活動にあたり、日本の高い医療の質を現地医療者に共有し、日本のチームも現地の医療者のやり方を参考に、より現地に即した診察・処置を行うなど、お互いの医療・看護技術の共有などが出来、非常に有益な機会にもなったと米田調整員は語りました。更に、今回の活動を通して、現地のやり方、現地の協力者の活動を尊重して活動を進めるという、「ローカルイニシアティブ」の考えがとても重要だと改めて感じたとも強調しました。

実際に活動された米田看護師の感想として、「現地のやり方に即し、実施した日本の高い質の医療は、被災者の方々にも大変喜ばれ、処置後、笑顔になって帰られる被災者の方も多く見受けられました。患者さんに笑顔になっていただくことは、医療者として一番嬉しいことであり、私たち3名は、笑顔で帰っていく患者さんに、逆に笑顔にしていただきました。」とお話されました。

現在も、AMDAインドネシア支部中心に現地での支援活動を継続しています。