平成30年度のアムダ委託事業活動報告〜大槌町の今とこれから〜 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

平成30年度のアムダ委託事業活動報告〜大槌町の今とこれから〜

2019.4. 一般社団法人Tsubomi 代表理事 大久保彩乃

一般社団法人Tsubomiは「女性が自分らしく輝く社会基盤の整備をすべく以下のミッションを掲げ活動する団体です。

  1. 子育て期の母親が育児・仕事・自分の時間のどれも笑顔でいられるようサポートします。
  2. まち全体での子育てを目指し、子どもからお年寄りまで支え合える地域をつくります。
  3. 女性の活躍をみんなで応援できる社会をつくります。

平成28年5月に任意団体としてTsubomiを岩手県大槌町で設立、[pagebreak]その後平成29年3月に一般社団法人を取得。現在は大槌町沢山地区で、子育て世代の居場所をつくるべく、コミュニティカフェの運営やサロン活動を行っています。

アムダの委託事業は団体設立時から3年間実施してきました。

現在の大槌町の様子は、災害公営住宅、自力再建の住宅の建設が進んでいます。しかし、一度被災した町に戻ってくる人が少なく人口減が続いています。今年3月23日に三陸鉄道が開通し、また一つ交通手段が増えました。

アムダの委託事業では、子育て中の親と子の居場所を創出することを目的とした、ベビーマッサージサロンや、親子体操教室等を開催しました。そこでは居場所をつくるだけはなく、親子同士の交流や情報交換等が活発に行われています。また心身の健康増進を図ることを目的とした、ビーガン料理教室、季節の行事等の開催もしました。料理教室では、岩手三陸の海・山の自然も取り入れながら食生活を見直す機会となりました。また、岩手に伝わる風習を今風にアレンジしたしめ縄づくりも行いました。

震災から8年が経過しましたが、未だに大槌町には子どもが遊ぶことができる公園がありません。ハード面の復興が完成してもコミュニティの分野においてはまだサポートが必要な状況です。今後も地域に根差した活動を続け、小さいながらもやり続けることが大切だと思っています。

アムダ委託事業は昨年度で終わってしまいましたが、これまで活動してきた事業は居場所として来てくださっている町民の皆さんのため、今後も継続して行っていきたいと思います。

一般社団法人Tsubomiからのメッセージ

代表理事 大久保彩乃

東日本大震災から8年が経過し、この8年間ご支援くださっている皆様本当にありがとうございます。これまでアムダ委託事業を通して子育て世代を中心とした居場所づくりや心身の健康増進を図る事業に努めて参りました。これからも町民のサポートを続けて行きたいと思います。

理事 菅谷安美

いつも東北・大槌町をご支援いただきまして誠にありがとうございます。 震災から8年が経ち、被災地では、復興まちづくりの正念場を迎えています。私たちはこれからも地域に寄り添い、町民とともに一歩ずつ歩んでいきたいと思います。