AMDAハイチ支部が『第9回歯科プロジェクト』を実施 – AMDA(アムダ)
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AMDAハイチ支部が『第9回歯科プロジェクト』を実施

Reported by Dr. Mac Keven Frederic (AMDA Haiti Chairperson)

2019年3月23日、AMDAハイチ支部が9回目となる歯科プロジェクトを同国中部の都市Fonds-des-Negresで実施しました。会場となったのは、以前にもご協力頂いている救世軍の病院『Bethel Clinic』です。

歯科用の治療器具一式はAMDAハイチ支部のフレデリック支部長が手配し、同病院には、治療室や待合スペースをはじめ、テーブル、カーテン、清掃用具、分別用のゴミ箱などをご用意頂きました。今回の活動には、フレデリック支部長を含めAMDAから総勢6名のスタッフが参加しています。[pagebreak]
 

【当日の流れ】

今回、歯科サービスを受けにやってきた患者の数は53名を数えました。Fonds-des-Negresを中心に、Aquin、Vieux Bourg d’ Aquin、Marseillan、Cadiac、Saint Michel、Pemele、Saint Louis Du SUD、Cavaillon、Lacolline、Butete、Demusette、Riviere Secheなど、遠方からも多くの人が集まり、朝7時から夕方5時まで、口腔検査、歯科検診、口内清掃、歯科修復、抜歯、歯科教育等が終日行われました。

施術を始める際、フレデリック支部長は、AMDAの活動理念やハイチにおけるAMDAの重要性について説明を行いました。特に2010年以降AMDAがハイチ国内で実施してきた活動を取り上げ、これまでの歯科プロジェクトに加え、スポーツ交流事業や義肢支援事業について紹介しました。

また2010年12月から翌年2月まで行われたコレラ対策や、2016年にハイチを襲ったハリケーン災害の際の緊急救援について触れ、AMDAハイチがJeremie、Marfranc、Moronなど国内の様々な地域で活動を行っている点を強調しました。

歯科検診では、フレデリック支部長による口腔指導が大変役に立ったとして、患者達は「良いアドバイスを貰った」と喜んでいる様子でした。
 

【受益者の声】

  • 参加者全員から活動の継続を願う声が聞かれました。また地方在住の参加者からは、「地域における歯科プロジェクトの一日も早い実現を」との要望が寄せられました。
  • 今回、生まれて初めて歯科を受診したジャン・フランソワ・ルシアンさん(46歳・Cardiac在住)は、「これからは年二回、定期的に歯科検診を受けたい」と語りました。またPemeleに住むナターシャ・アントワンさん(22歳)は、「こういった機会を三ヶ月に一度設けてほしい」と述べました。
  • フリッツナー・ルイスさん(38歳・Fonds-des-Negres在住)は、口の中を洗浄してもらい、大変満足した様子。Aquinからやってきたフェリシア・ピエールさん(78歳)は、「次回は歯科検診のみならず、義肢支援も行ってほしい」と語りました。

以上のように、参加者全員から良いフィードバックを得ることができ、今回のプロジェクトも成功裏に終わりました。
 

【派遣人員】

・マック・ケヴィン・フレデリック(歯科医、AMDAハイチ支部長)
・ルーデリーナ・アレクサンドル(歯学部5年生)
・ナタリー・フォーチュン(歯学部4年生)
・フェドノー・カリクステ(助手)
・ギャリー・クレルサン(スタッフ)
・ザミー・ドゥペルヴァル(衛生士兼ドライバー)