特定非営利活動法人AMDA国際医療情報センターより – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

特定非営利活動法人AMDA国際医療情報センターより

理事長 小林 米幸

医療通訳を中心にNHK総合テレビの朝の番組「おはよう 日本」のクルーが小林国際クリニックに取材に来ていたが、放送日が9月5日木曜の朝の7時から7時半の30分間の間の10分程度と決まったと連絡をいただいた。

関心のある方はぜひご覧いただきたい。

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「今日、日本に在留する外国人も多くなり、総務省の発表では1月1日現在、はじめて我が国全人口の2%を超えました。また、すべての都道府県で前年を上回っていますが、前年比10%以上増えている10道県はすべて3大都市圏ではありません。外国人を診療する機会は全国に広がってきていると言えます。我が国は難民条約に加盟しており、ゆえに日本人と外国人とを差別してはいけないことになっています。しかし、外国人に適切さ医療を届けるためにはまずは言葉の問題が重要であり、医療機関の中で言葉の問題をどのように乗り越えていくのかが大きな課題となります。今回は医療における通訳について小林国際クリニックでの取り組みを中心に問題提起されるのだろうと思います」

私は昭和60年に神奈川県大和市立病院勤務時に(財)アジア福祉教育財団難民事業本部傘下のインドシナ難民大和定住促進センターの嘱託医としてはじめて外国人医療と出会いました。
日本語に不自由な人たちが適切な医療を受けることがいかに大変かを身にしみて知り、平成2年に大和市に外国人も日本人と同じ地域住民として受け入れる通訳付きの小林国際クリニックを開設しました。

開設直後からたくさんの外国人の方から医療・医事相談を電話で持ちかけられ、これほど困っている人たちがいるならば外国人の医療・医事相談を母国語で無料で受け付ける電話相談組織を設立すべきとその設立構想をAMDAの仲間に相談、

AMDAのモットー 「困ったときはお互いさま」

を掲げて仲間で寄付を集め、平成3年4月に当センターを開設いたしました。

近年は外国人患者を抱えた医療機関からの電話通訳依頼にも可能な限り、対応しております。外国人も日本人も、同じ人間として差別なく基本的人権に則って暮らせる社会を確立するために、当センターが役立つことができればと思っております。
よろしくお願いいたしますとともに、活動のための皆様のご支援も重ねてお願い申し上げます。