九州北部豪雨被災者緊急支援活動の報告会 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

九州北部豪雨被災者緊急支援活動の報告会

広報担当参与 今井康人

AMDAは2019年9月5日、九州北部豪雨被災者の緊急支援活動(8月29日〜9月3日)について報道関係者を対象にした報告会を、岡山市北区伊福町のAMDA本部で開きました。

報告会に出席したのは、調整員で赤磐市職員(AMDA本部に出向中)の山田章博さん▽看護師でAMDA本部職員の橋本千明さん▽看護師で元赤磐市職員の長谷貴子さん。

AMDAチームは、大規模災害時の連携協力協定を締結して[pagebreak]いる佐賀市のさめじま病院などから情報収集した後、同市から西へ約20キロ離れた佐賀県大町町を拠点に活動。健康相談や環境整備、避難所運営への助言などに取り組みました。

大町公民館での環境整備

避難所運営会議

大町町は基幹病院が被災したうえ、町内の鉄工所から油が流出、さらにボタ山に崩落の危険が迫るなど悪条件が重なり、避難所は一時、緊迫した状況に陥り、パニック障害を起こす患者が出るなど混乱を極めたと説明しました。

3人は西日本豪雨の際に蓄積したノウハウが生かされた半面、避難所のスタッフ不足の課題を指摘、地域防災計画の重要性も再認識したとしたうえで「被災地の佐賀県、大町町に快く受け入れて頂き、思い切った活動ができた」と感謝の気持ちを述べました。

大町町は人口6900人で、農業が主幹産業。1960年代前後は“炭鉱の町”として栄え、今もボタ山が残っています。

AMDAの緊急派遣には、今回も「おかやまコープ様」(岡山市北区奉還町)から温かいご支援を頂きました。ありがとうございました。

なお、報告会に出席した3人のほか、現地に支援活動で出向いた人たちは以下の通りです。(敬称略)
早瀬 麻子 看護師/AMDA兵庫/長崎市在住
中野 裕也 調整員(鍼灸師/九州保健福祉大学/宮崎県延岡市在住
中野 侑子 調整員(鍼灸師)/ゆう鍼灸院/延岡市在住