台湾 IHA がネパールに新たな内視鏡を寄贈(2025/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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台湾 IHA がネパールに新たな内視鏡を寄贈(2025/4発行ジャーナル春号)

ネパール事業担当 あるちゃな ジョシ

 AMDA ネパール支部が運営する AMDA ダマック病院は、ネパール東部ジャーパ郡ダマック市に位置し、地域の中核病院として重要な役割を担っています。第二次医療施設として、2023 年度には34,184 人の外来患者を受け入れ、6,387 件の分娩を実施しました。 同病院の医師 1 名は、2016 年に岡山県海外技術研修員として岡山済生会総合病院にて内視鏡技術を学びました。

 その後、2018 年および 2019 年には、AMDA 理事長の佐藤拓史医師がダマック病院を訪問し、上部消化管内視鏡検査の技術指導を行いました。

 さらに、同年 12 月には台湾 IHA 様より大腸カメラをご寄贈いただきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2021 年にはオンラインでの研修を実施しましたが、2023 年には再びダマック病院にて、佐藤医師による下部内視鏡検査の技術指導と病変診断の研修を行いました。

 ダマック病院で使用している上部内視鏡は、導入からすでに約5年が経過。通常、使用後は機械洗浄を行いますが、ネパールには適切な洗浄機がないため、看護師が手作業で洗浄を行っています。その影響で、内視鏡自体の劣化が進んでおり、2024 年 8 月に新たな内視鏡をご寄贈いただきました。

 その後、ダマック病院長より、「台湾 IHA 様に感謝の意を込めて、今後も内視鏡検査を実施していく」とのメッセージが寄せられました。

 同病院でより多くの人が内視鏡検査を受けるようになり、健康に対する意識の高まりを感じます。内視鏡による治療が可能となるよう、今後も現地の医師に日本の高度な技術を指導していきたいと考えています。