インド・ブッダガヤ:AMDA ピースクリニック 〜現地からのメッセージ〜(2025/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インド・ブッダガヤ:AMDA ピースクリニック 〜現地からのメッセージ〜(2025/4発行ジャーナル春号)

インド担当 岩尾 智子

赤ちゃんと健診に来られたお母さん

 AMDA は、2014 年よりインド・ビハール州ブッダガヤにある AMDA ピースクリニック(APC)を拠点に、妊産婦健診とマタニティークラス(健康教育・栄養プログラム)を中心とした、母子保健事業を行っています。
 
 今回は活動を支える APC のスタッフと、APC を利用する妊婦さんのご家族からのメッセージをご紹介します。

◆活動を支える APC スタッフ バンティ・メタさん◆

現地スタッフのバンティさん

「APC で働き始めて 3 年。きっかけは、コロナ禍で、父が新型コロナウイルス感染症に罹り、1 ヶ月間入院。結果、治療費がかさみ、家の経済状況が悪化していた時、コンピューターの先生から声をかけてもらったことでした。ここで働くようになって、経済的に厳しい暮らしを送る妊婦を支援する APC の活動は、自分の価値観と合致していることがわかりました。社会貢献に携わることが、自分の幸福に繋がっていて、この仕事にやりがいを感じます。正しい知識の伝達であったり、相手に寄り添ったサポートであったり、時には問題への解決策を提供することで、人々が前向きになることに日々喜びを感じています。AMDA の活動のような支援の輪が広がることは、人によりやさしく公平な世界になってほしいと願う私の考えに深く共鳴します。APC の支援により、親となる喜びを実感した患者さんから、日々多くの感謝と祝福をいただいています。活動を応援していただいている皆様、ありがとうございます」

◆ APC を利用する妊婦さんのご家族 ソバ・クマリさん◆

マタニティクラスに集まる妊婦さんたち

「私の義理の娘がこちらでお世話になっています。過去 3 回、妊娠しましたが、いずれも流産となった彼女のことが心配です。私は今年で 68歳になりました。再び彼女が妊娠したことが判ってから、家事を全面的に担っています。APC でいただく薬の服用も継続してもらっています。一人息子の嫁なのです。この年になると、ただ孫と遊びたいと願うばかりです」