

AMDAピースクリニック(APC)が2009年に開院し、2014年に母子保健事業を開始してから10年以上が経ちます。現在の主な活動は1)妊産婦健診と2)マタニティークラス(健康教育・栄養プログラム)の2つです。今月は、最近、第二子を帝王切開でご出産された、マルティ・デビさんのお話と、それに対するAPCスタッフのコメントをご紹介します。
【マルティ・デビさんのお話】

「妊娠中、APCが私の唯一の支えでした。APCチームのサポートもあり、私は元気な男の子を帝王切開で無事出産することができました。しかし、私のAPCとの関りはそこでは終わりませんでした。次の試練が待ち受けていたのです。息子が10ヶ月になるかならないかの時期に、再び妊娠していることが判りました。2度目の妊娠生活は非常に厳しいものでした。身体はまだ、元の状態に戻っておらず、最初の帝王切開による痛みはまだ鮮明で、手術に対する恐怖が私の中に深く根付いていました。妊娠8か月で、重篤な合併症に見舞われ、早めに赤ちゃんを取りだすことになりました。民間病院で、今回も帝王切開術を受け、男の子を出産しました。しかし、状態が安定しなかった赤ちゃんは、10日間もの間、保育器の中で過ごしました。費用もかさみ、私も精神的に参ってしまいました。このような時も、APCは私の傍に寄り添い、必要な時に助言を下さり、支えてくれました。更に出産後、私には下着を、赤ちゃんにはタオル生地でできた服をくださいました。これらの支援に、心から感謝しています。APCは妊婦健診など医療的なサポートだけでなく、私がもう一度、母親になるための力をくれました。」
【APCスタッフのコメント】


「どの母親にも困難な時期はあります。しかし、彼女たちは決して1人ではありません。妊婦健診のような医療的支援から心のサポートに至るまで、APCはお母さんたちと共にあります。たとえ母親の希望が薄れた時でも、APCは力強く支えます。」


【今回の報告期間(2024年12月~2025年3月)における利用者推移】
1)妊産婦健診と
2)マタニティークラス(健康教育・栄養プログラム)の利用者推移はグラフをご参照ください。

