野兎病 TULAREMIA, TULAREMIE
ICD-9 021, ICD-10 A21


 野兎病は、感染動物からの病原体曝露で感染する人獣共通感染症である。。今日、野兎病に関する公衆衛生上最大の問題の1つが、バイオテロリズムによる集団感染。一般に野兎病は、ウサギなどと接触の多い農牧業者がハイリスクグループとなるが、近年ではアウトドアライフ中の媒介昆虫からの感染や、感染したペットからの中の病原体暴露が問題となっている。

 野兎病は北米、ユーラシア大陸、中国、日本などに広く分布する疾病で、1818年に日本で記述された記録が最も古いとされる。保有動物の名前を取ってrabbit fever、媒介昆虫の名前からdeer-fly fever、或いはこの疾病を研究した大原(日本)やFrancis(米国)の名を冠して呼ばれることもある。

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