人獣共通感染症のため、環境中から病原体を根絶することは不可能。そのため、野兎病の予防は、病原体への暴露を防ぐことが最も重要。ハイリスクグループの者への予防教育と、汚染地域へ入る際の身体防御(長袖衣服、ゴム手袋、ゴーグル着用など)が効果を上げる。
病原菌への恒常的な大量暴露が予想される者には、米国やロシアでは弱毒生ワクチンが接種されている。
バイオテロリズムにより病原菌が大量に地域内に散布された危険がある場合にも、抗生剤の予防内服と共にワクチンの集団接種が考慮されよう。
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