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コロモジラミ症(phtirius corpolis, ICD132)


本症を起こすPediculus humanus corporis (コロモジラミ)は、世界中に見られる回帰熱(第IV部・第8章)と発疹チフス(第IV部・第15章)を媒介するシラミでもある。
コロモジラミ症は痒疹性の皮膚炎で、病変は衣服に覆われた部位、特に袖口、腰部と肩甲部に多い。しばしば吸血部を中心に蕁麻疹状の丘疹、同部の擦過傷、重感染(膿か疹化)を併発する。慢性感染の場合、表皮剥離部に色素沈着部位に色素脱出斑が生じる、白斑黒皮症が認められることがある。
診断は衣服からシラミを見つけることである。虫卵は衣類の繊維、特に縫い目に産み付けられており、成虫は吸血の時以外は皮膚上に現われない。有機塩素系やmalathionは効力に限界があるが、軟膏、アエロゾル、ローションのいずれでも表皮全体に容易に塗布出来る。 Paragermのアエロゾルは皮膚への接触時間が4-6時間あり、単回の塗布でよい。Hegorのシラミ用アエロゾルは1回の塗布で皮膚への接触時間が4-6時間あるが、翌朝とその8時間後に再塗布が必要である。衣類は熱殺菌して、殺虫剤に浸さねばならない。
流行時には殺虫剤を霧状や粉末にして、寝具、衣類、皮膚に散布する。

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