デング熱の診断


 臨床症状から診断するのは難しい。血清検査なしに、デングウイルスを他のアルボウイルスや、熱帯性で発疹を伴うことがある発熱性疾患(マラリアリケッチア感染症、流行性感冒、風疹など)から鑑別することは、事実上不可能。デング出血熱では、あらゆる出血性症候群、アフリカや南米では髄膜炎菌感染症と鑑別する。
バイオセーフティーレベル2に含まれるウイルスのため、一部の研究所で患者の血液を仔ネズミの脳やカに接種して、ウイルスを分離診断することが出来る。熱帯の現場では、血清学的検査の方がはるかに簡便で実用的。ELISA法、血球凝集阻止反応と補体結合反応で、IgMやペアIgG値を測定する。血清IgM値は第6-7病日から上昇する。


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