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マラスムの経過(marasme, prognosis)


転帰:治療による。放置されたマラスムは、それ自体で死に向かう。つまり様々な長さの経過を経て、急性脱水や併発感染症のため死亡する。下痢や嘔吐に続発する脱水は、短時間に重症化する。眼窩と大泉門の陥凹、粘膜の乾燥、皮膚のツルゴール低下を認める。時に電解質異常から筋トーヌスの障害が起こり、ショックに陥る危険がある。感染症の中でも呼吸器感染の頻度が高く、混合感染或いは起炎菌不明なこともあり、重症である。外耳道炎があり、治療にも拘らず改善が見られない場合は、上顎洞炎を疑うべきである。鼓膜の兆候は稀にしか現われない。洞の切開は診断確定と同時に治療でもある。バランスの取れたカロリーの豊富な食物を摂ることが完全に繋がる。栄養不良が重度の場合、治癒には時間がかかる。始め子供はほんの少ししか食物を受け付けない。それをずっと続けることで、かなりの場合充分な栄養を取るまで高めることが出来る。その後長期の予後については、よく知られていない。このような子供たちは遅くとも思春期までに身長体重の発育の遅れを取り戻すのだが、精神運動発達に与えられた影響の問題点は解決されない。

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