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体腔や洞の 蝿蛆症(myases des cavites)


顔面の空洞部に生じる蝿蛆症は、世界中に分布するハエ、Oestrides(ヒツジバエ)科, Calliphorides(クロバエ)科, Sarcophagides(ニクバエ)科の幼虫によって起こる。
Thim Niは北アフリカに見られ、これは通常ヒツジの鼻孔で発育するOestrus ovis(ヒツジバエ)に因る。ヒトへはこれらの幼虫は鼻孔、眼球、耳周囲に産卵し、その下部の空洞へ侵入して、粘膜のびらんとかなりの損傷を引き起こし、重感染をもたらす。時には鼻や軟口蓋の穿孔が副鼻洞に達すると、角膜や全眼球の潰瘍、外耳炎と中耳炎、洞や髄膜の合併症を引き起こす。
小腸の蝿蛆症は、ふつう幼虫は食品と共に摂食され、消化液で殺滅されるため、非常に少ない。何例かでは腹痛や蛆による出血が認められる。尿路系の蝿蛆症も稀で、尿路という最も感染の少ない部位に虫卵が産み付けられて起こる。このように稀な疾患の診断を下す際には、便や尿に見いだされた蛆が《便所のハエ》でないことを確認せねばならない。

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