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ノミ刺症


世界中に分布するノミ刺症は固有ノミ(fleas, puces)による。これらはaphanipteres(無し目)に属する昆虫で、 pulicidae科とtungidae科が含まれる。
前者の大きさは2-3mm、 両側面が扁平な体幹と3対の脚をもち、後脚が長いため跳躍に適している。両性とも吸血性で、頻繁に血液を吸う。吸血後に土上に産卵し、生まれた幼虫は狭い範囲の湿った土壌や犬小屋に生息する。このノミは終宿主に厳密に適応しているわけでなく、適当な宿主に寄生出来なかったものは通りがかりの動物を宿主とする。吸血されると掻痒が生じ、丘疹性または水泡性丘疹の病変をつくる。体毛で覆われた部位に線状に集まって吸血するのが特徴的である。
ノミの死骸は宿主の体表に残されるので、病原体をもっていれば、これが容易に播種することがある。医学的に重要な種に、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)、ヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus) 、イヌノミ(Ctenocephalides canis) 、が主に挙げられる。 X.cheopisP.irritansはペストを、X.cheopisは発疹熱を媒介する。条虫症も2つ媒介し、P.irritansC.canisDipylidium caninumを、N.fasciatusHymenolepis diminutaを伝播する。

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