Sezary症候群の治療


 副腎皮質ステロイド尿素軟膏、抗腫瘍薬などの外用薬や、αインターフェロンの局所注射、光化学療法(psoralens+ultraviolet A, PUVA)の局所療法が適当である。皮膚の細菌感染に対する抗生剤治療も必要。
 内臓浸潤が明らかな進行例では、他の悪性リンパ腫と同様の多剤併用療法が適応となる。一般の抗腫瘍薬のほか、レチノイドやシクロスポリンが有効であるとの報告があるが、熱帯地方では実施が難しい。放射線療法には感受性を示さない。
先進諸国でも多剤併用療法での完全寛解率は25%以下であり、寛解期間も平均1年程度であることを考慮すると、QOLを重視した医療が求められよう。


熱帯医学データベースに戻る

AMDAホームページに戻る



      このページはAMDA学術委員会により作成されました。


            お問い合わせはmember@amda.or.jpまでお願いいたします。