HIV感染症の診断


HIV感染を診断するには、通常、振り分け検査と確認検査の順に行う。振り分け(screening)検査は近年熱帯地方でも安価で簡便に行えるキットが市販されている。
特にELISA法によるキットには、唾液で検査出来るものやHIV-1とHIV-2の両方を検出可能なものが登場している。室温保存が可能で、1回ずつ分けて使用しても、検査費用が3-5米ドル以内に抑えられる。

1.振り分け検査
 振り分け検査には受身凝集反応(passive agglutination test,PA反応)、受身赤血球凝集反応(passive hemagglutination test,PHA反応)、ELISA法(enzyme-linked immunosorbent assay)などが利用される。
2.確定検査
 スクリーニング検査では偽陽性反応が1〜2%にみられるため、陽性例について間接蛍光抗体法(indirect fluorescent antibody technique,IFA)やウェスタンブロット法(western blot technique,WB法)による確定検査を行う。これらの検査は特定の検査施設でのみ行われるので、適当な方法で検体を送付する。


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