治療は対症的に行なうのみ。かつて、回復期血清とインターフェロンが二次感染者の症例を軽快させたと考えられたが、現在は懐疑的。看護要員への感染を防ぐために、厳密な衛生管理が求められる。ラッサ熱と同様に、マールブルグ熱やエボラ出血熱の患者や疑診者を輸送する際は、特別な許可と厳重な管理が必要である。特に輸送要員の大半に病原体が拡散する危険があるので、止むを得ぬ場合を除いて搬送はしない。患者は隔離病棟か個室に収容し、直接介護する者はゴム手袋や衣服で防御して小人数で行なう。予想される潜伏期間かその倍(最低10日程度)の期間隔離するのが望ましいが、経済的事情や効率性を考慮するため、地元保健当局の指示を仰ぐ。患者が接触した住民を対象に、衛生教育を実施しなければならない。患者を都市の中心部へ移送するのは、決して勧められない。
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