基本的に現地スタッフが治療を行なうべきでない。偶然にラッサ熱患者に遭遇した場合、直ちに患者を隔離し、地元保健当局やWHO現地事務所へ通報して応援を待つ。看護要員は疾病を拡散させないように、また自らが感染しないように、充分に注意を払う。マスク、手袋、ゴーグルなど着用して、二次感染を防ぐ。排泄物や汚染した物は丹念に消毒する。
一般知識として治療には、ribavirin (Virazole、経口・注射用)が特効薬として使われる。発病後6日以内に治療開始するのが条件。
治療 | 投与量(mg/kg) | 間隔(hr) | 期間(day) |
初回 | 30 | ||
2期 | 15 | 6 | 4 |
3期 | 8 | 8 | 6 |
ビラゾールが入手不能の場合は、回復期血清がいつも利用出来るとは限らないが、もし可能なら250mlを1-2回注射する。血漿交換や血漿の60℃・1時間処理によるウイルス不活化なども考慮される。
重篤な症状を呈し、GOT(AST)が150IUを超える症例は、予後不良と考えて良い。
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