ウイルス ICD-9/10 |
分布、媒介動物、臨床症状など |
チクングンヤ
ICD-10 A92.0 |
- アフリカでは浸淫ないしは流行を示し、疫学的には黄熱のそれに類似するトガウイルス感染症
- 媒介蚊はヤブカAedesで、野性動物(サル、鳥類)が宿主となる。インドや東南アジアでも認められる
- 臨床症状はデング熱に近く、ヒトの場合、良性の経過をとる発熱が5-10日間あり、その間非常に激しい骨関節痛が特徴的(チクングンヤとは部族語で《骨が折れるほどの苦痛》の意味)
- 猩紅熱様または麻疹様の紅斑を伴い、時には掻痒と頚部や鼠径部のリンパ節腫大を認める
- 回復には時間がかかり、再発も比較的頻繁である。不顕性感染も多い
- 出血型はアジアにしか見られないが、デング出血熱ほど重篤でない。点状出血は生じるが、消化管出血やショックは見られない
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オニョン・ニョン
ICD-10 A92.1 |
- トガウイルス感染症
- ハマダラカAnophelesによりヒト-ヒト伝播し、アフリカでは流行の原因となる
- 臨床はデング熱に似て、熱発、疼痛(ウガンダ北部のAcholis語で《関節破壊》の意味)、皮膚発疹、リンパ節腫大を見る
- 出血はなく、予後は極めて良好
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マラヨ・ウルマ・シンビス
ICD-10 A92.8 |
- ブンヤウイルス科のシンブおよびブワンバウイルス群による
- 南米での熱性疾患の原因となり、重大な流行を引き起こす
- 熱発して、骨関節痛、頭痛、一過性発疹、黄疸を合併することがあり
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Ross河ウイルス
ICD-10 A92. |
- 南太平洋、オセアニアに局在するトガウイルスが原因
- 流行性の多発性関節炎の原因となり、疼痛感は時に20年ほど持続
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