日本脳炎の診断と治療


1.日本脳炎の診断
 浸淫地域では臨床症候から日本脳炎と診断されることがしばしばあるが、正確さに欠ける。ELISAによる特異的IgM抗体の検出が最も簡便で正確な診断法。特異的IgMは、発病後4日以内では75%の患者血液または髄液から、発病後7日までに全例で検出可能となる。療法の試料を用いてELISA検査を行なうのが良い。
また補体結合法、血球凝集阻止法、免疫蛍光抗体法、中和抗体法などで、ペア抗体値に4倍以上の上昇が見られれば、血清学的に日本脳炎と診断できる。

2.日本脳炎の治療
 日本脳炎ウイルスに特効薬はなく、対症療法による全身管理が主体。CTやMRIによる中枢神経障害の画像検査は、予後の評価に役立つ。


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