狂犬病の浸淫地域へ出かける者やハイリスクに属する者(獣医師、実験動物取扱者)は、事前に予防接種を受けておきたい。
狂犬病の予防接種には、ヒト2倍体培養細胞(HDCV、米国、フランス、ドイツ、旧ソ連)、ニワトリ胚細胞(日本)、イヌ腎細胞(オランダ)、アカゲザル腎細胞(RVA、米国)が利用される。これらのワクチンは脳由来の物質を含有していないので、脱髄現象といった接種後副作用を起す危険性は極めて少ない。
HDCV・RVAを用いた予防接種のプロトコール
接種日 | 用量 |
接種初日 | 1.0ml, 筋注* |
7日後 | 同上 |
21-28日後 | 同上 |
追加接種 | 2年後に同量# |
*HDCVの場合は、0.1ml,皮下注も可能。
#予防効果は直ちに現れる。
初回接種の場合は、3回目の接種が終了してから1ヵ月経過して予防効果が出現することに注意。
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