αインターフェロンほか、数々の天然型または組み替え型インターフェロンが特効薬として先進諸国の臨床で利用されているが、熱帯地方の現場では経済的に利用不能。日本でしばしば用いられる強力ミノファーゲンCは、入手が困難。
現実的には輸液を中心とする対症療法しかない。検便で吸虫症の重感染が証明された場合には、プラジカンテル(Biltricide)75mg/kg/day、(または600mg錠、3錠、分3)を1日分投与しておく。
肝硬変から肝細胞癌に対する治療も困難で、腹水穿刺など重感染が生じ得る手技は極力控えるべき。肝細胞癌へのエタノール注入療法は、経験豊富なスッタフのみが、然るべき衛生管理の下で施行することが許される。
このページはAMDA学術委員会により作成されました。