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治療と予防
根治的治療:従来からのampicillineまたはcotrimoxazole による治療は、アフリカやアジアの多くで両剤への耐性株が出現しているため、ますます考慮がいる。バングラデシュでは90%を越えるSh.dysenteriae typeIが耐性である。実際の治療はcephalsporine第3世代(ceftriaxone) か、quinolone第1世代(ナルディクス酸)および第2世代(ciprofloxacine, ofloxacine, pefloxacine) を使用する。これらの薬剤は費用がかかるため、発展途上国では使用が限られるが、治療期間は短くなって(5日間)恐らく効率が上がる利点がある。赤痢は幾つかの感染性因子との関わりで、染色体上に耐性因子が加わり、小腸に常在する他の病原性菌(大腸菌)に取って代わることがある。この現象は限局して生じるが、重症の赤痢や広範な流行の場合、抗生剤の選択に配慮しなくてはならない。対症療法は常に必要で、電解質の補正、ベッド上安静、段階的な摂食の再開を行なう。
止瀉剤(loperamide, diphenoxylate, morphine配合体)は赤痢症例では明らかに禁忌であるが、単純性下痢には量を限定して使用されることがある。
経口輸液はいかなる下痢の場合にも必須の治療である。
予防的治療:患者の治療、患者の糞便の消毒、それに便所の整備、人糞の農業利用の規制、安全水の供給といった、一般的な衛生状況の改善からなる。
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