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消化管サルモネラ症
成人の食中毒はしばしば家族性で、汚染された皿を使った食事で引き起こされる。食後数時間で進行性または激烈に発病する。嘔吐、腹痛、稀に血性の液状で悪臭のある下痢、発熱が見られる。
診断は便培養(SS培地またはKauffman培地)による。感染源の疑いがある食品を細菌学的に検査することは、疫学上有意義である。予後は良好で、幾らかの症例では患者が数か月から数年間、慢性保菌者となる。
乳児のサルモネラ菌性胃腸炎は、小規模な集団発生を突然起こすことがしばしばある。症状は液状または粒が混ざった大量の便が噴出し、嘔吐と食欲低下を伴う。発熱は(38-39℃に)一定して、鼓腸を認め、急速に脱水に陥る。菌血症を合併することは稀で、無症状または軽症型が多い。便培養でのみ病原菌を分離可能で、その他の小児の胃腸炎を鑑別除外出来る。

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