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診断
補助的検査の結果は、患者の病期に応じて異なる。貧血は正球性正色素性貧血が多く、早期から現われ、第3期に最大となる。一過性の白血球増多症は第1週から続いて起こり、典型的には好中球減少症を示すが、75%の症例では白血球は正常である。白血球増多のない発熱を診たときには、結核、ウイルス感染症、ブルセラ症、マラリア、その他の寄生虫疾患を鑑別除外しなければならない。血小板減少症も起こることがある。播種性血管内凝固症候群により、FDPの上昇とフィブリノーゲンの減少が生じる。このような状況では重篤な症候群とはならない。GOT、アルカリフォスファターゼ、LDHの上昇は患者の1/3弱に認められる。中程度の蛋白尿が散発的に、ふつう第1病週の間に見られる。胸部X線と心電図は、合併症がない限り正常である。
診断確定は血液培養による。以前に抗生剤を使用していなければ、第1病週の患者の血液培養で80%、自然経過中の第3病週で20-30%が陽性となる。ふつう1回目の血液培養で陽性となる。便培養が陽性となることは非常に希だが、陽性例の2/3は第2から第4病週の患者である。糞便からのS.Typhiの分離は疑診までで、診断には疫学と臨床のデータと照らし合わせる必要がある。血清学的には陰性のことが多い。抗H抗体は診断価値がない。抗O抗体は15日間隔をあけて測定すると、未治療患者の25-50%でのみ上昇が認められる。さらに偽陽性例が、以前にワクチンを接種された者や特にGram陰性菌による発熱性疾患で多い。
 
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