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症候
梅毒の症候は第1-3期がそれぞれ週、月、年の経過で認められるとよく云われる。
第1期に認められる陰部または肛門の下疳は感染後3週間で発病する。古典的には表在性に、単独ではっきりした、無痛性、辺縁明瞭の潰瘍が硬結の上に形成され、鼠径部に無痛性の固いリンパ節腫大を合併する。実際には特徴的な硬結に潰瘍形成を見れば、梅毒が想定される。非典型的または混合性下疳(軟性下疳を合併)は診断が難しい。
第2期の皮膚-粘膜病変は多形成を呈す。バラ疹は黒い皮膚では見分けにくい。丘疹性や粘膜疹を作る梅毒は疑われるが、誤診され易い。全身状態は、特に丘疹性梅毒では悪化することがある。髄膜症状は早期梅毒の約1/3に見られるが、免疫不全の症例を除いて実質的な後遺症はない。
第3期の症候はいろいろで、皮膚、骨(ゴム腫)、心-血管系(動脈炎、弓部大動脈解離)、神経系(脊髄労より全身性進行性麻痺が多い)が認められる。
先天性梅毒は比較的稀で、アフリカでは少ないようである。

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