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症候
図式的には菌血症型、局所型(特に肺)、不顕性型に分けられる。
菌血症型または急性敗血症型:5-10日の潜伏期の後、一般には急激に重篤な毒性感染状態となる。体温が上昇し、悪寒と全身状態の重篤な変化を臨床上認める。敗血症性ショックが突然起こることが多い。局所の感染所見は大抵ない。時折(転移巣として)、胸部(咳嗽、胸痛)、皮膚(膿胞、膿瘍)、リンパ腺(耳下腺や甲状腺等の膿瘍)、リンパ節(リンパ節炎)、骨に所見を認める。胸部X線や腹部の超音波検査で、深部の膿瘍を認めることが多い。自然経過は殆ど常に致死的で、治療を受けた場合でも予後不良で(近年の63例では死亡率が68%)、入院期間はいつも長期化する(平均4週間)。
肺型:最も頻繁で、数週間にも及ぶ潜伏期の後、一般には急激に発病する。最もよく見られる症状から咳嗽、粘液膿性の喀痰、血痰、発熱、衰弱が挙げられる。聴診所見は診断に殆ど利用されない。逆にX線像は早期から、様々な形の縁辺不鮮明で、急速に空洞を示す透亮像を呈すことが重要である。経過には急性(二次性菌血症)、亜急性、遷延性があり、適切な治療を行えば予後は常に良好である。
局所型:Whitmore菌は時おり皮膚、リンパ節、筋、骨、内蔵に局所性のいろいろな膿瘍を形成する。この膿瘍は経過が緩徐な偽結核性で、切除標本を検索しないと診断不能である。
不顕性型:疫学調査によれば、不顕性型は比較的頻度が高く、浸淫地域に逗留する者の1-3%が血清学的に陽性とされる。
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