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疫学
Whitmore菌、即ちPseudomonas pseudomalleiGram陰性で大きさ 3-6μm、可動性で、先端部から1-3本の鞭毛を出す。好気性菌で、通常の培地で容易に発育する。
ふつうは生温い水中か池や川の泥中に生息しており、モンスーン期に類鼻疽が繰り返し発生する理由とされる。この菌に接触することで、いろいろな動物(ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ)やヒトに感染する。
菌は一般に皮膚(擦過傷や傷口に多い)を通して侵入し、極稀に呼吸器系(偶然に水を含んだ時や菌の飛沫による)からも感染する。経皮感染が比較的多いことは、患者が農民や稲作人、農村部の兵士によく見られることから説明される。ベトナム戦争時にはヘリコプターの風圧によって、米兵が呼吸器感染したと云われる。
体力を減衰させる要素(外傷、倦怠、糖尿病、腎不全、麻薬中毒)があると、患者は悪化しがちで、菌血症を突然発病し易くなる。
地理的分布は局地的で、東南アジア(ミャンマー、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン)とイラン、オーストラリアに見られる。アメリカ大陸では数例が知られており、アフリカではWhitmore菌の動物への感染がネジェール、ブルキナファソで報告されており、ヒト症例がニジェールである。パリでは庭師が動物小屋で感染した例がある。

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